月桂樹(ローリエ,ローレル)は、庭木に使われることが多いですが、放っておくと樹高10mを超える大木になるので、定期的に剪定をして小さく育てることが大切です。月桂樹が大きくなり過ぎると、台風などで倒木する恐れがあるので注意しましょう。
月桂樹の葉を乾燥させると、香料のローリエとして料理に使うことができます。料理に使うことが目的であれば、庭木として大きく育てる必要がないので、鉢植えで小さく育てることをおすすめします。今回は、月桂樹を小さく育てるための鉢植えでの育て方を紹介します。
月桂樹の鉢植えの育て方
植え付け・植え替え
月桂樹の植え付けと植え替え適期は4月または9月になります。用土は有機物が多く水はけが良いものを好むので、腐葉土4:赤玉土(中粒)6の割合で混ぜたものを使用します。月桂樹は根が弱いので、植え付けの際には根を傷付けないように注意しましょう。
肥料
肥料は元肥として鉢の底の方に緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。追肥は3月頃に化成肥料を株元に与えます。
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置き場所
月桂樹は日当たりの良い場所を好む植物です。鉢植えの月桂樹は明るい日陰でも育ちますが、日光に当てると濃い緑色の丈夫な葉に育ちます。
月桂樹は地中海沿岸が原産の植物なので、暖かい気候を好みますが、ある程度の耐寒性も備わっています。ですから、冬の時期も屋外で管理しても大丈夫です。ただし、関東より北の寒冷地では、寒風に当たらないように注意してください。
水やり
月桂樹の水やりは、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の時期は月桂樹の生育が鈍るので、水やり頻度は少なくなるのですが、冬の時期も基本的には表土が乾いたタイミングで水を与えます。
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月桂樹を小さく育てるための剪定方法
鉢植えの月桂樹を大きくしたくない場合は、定期的に剪定を行うことが育て方のポイントです。月桂樹の剪定時期は、真冬以外でしたらいつでも大丈夫のですが、春と秋の年2回行うと月桂樹を小さく育てることができます。
月桂樹は剪定しないと、枝が真上に立ち上がって、どんどん生い茂ってきます。葉と枝が密になると風通しが悪くなり、病害虫の被害にあいやすくなるので、定期的な剪定が必要です。暖かい季節には生い茂った枝葉に、ハチが巣を作ることがあるので注意してください。
月桂樹の成長を止めたい場合は、新芽が出る6月頃に新しく芽吹いたところを切り落としておくと小さく育てることができます。
春と秋の剪定は、枯れた枝や密になっている部分を切り取っていきます。株の内側に伸びる枝や、必要以上に間延びした徒長枝を剪定することで風通しが良くなります。このように透かし剪定を行うことで、株の内側まで光が届くようになるので、日照不足による枯れ枝が少なくなります。
剪定した葉で乾燥ローリエの作り方
剪定した月桂樹の葉は、乾燥させることで料理に使える香料のローリエを作ることができます。
ローリエの作り方はとても簡単で、摘み取った葉を水で洗って水気を拭き取ったら、風通しの良い日陰で2週間くらい干すだけです。葉がパリパリに乾燥したら香料として使えます。
ローリエは、ポトフなどの煮込み料理の香り付けに使えます。月桂樹の葉を乾燥させずに生のまま使うと、えぐみが強くて使いにくいです。特に古い葉はえぐみが強い傾向があります。月桂樹の葉を生のまま使う場合は、新芽を摘み取って使うと、マイルドな味わいになります。
乾燥させる場合は、葉が風で飛ばされないように、ネットに入れて陰干しすると良いでしょう。
干しネット
月桂樹
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