バラは花や香りを楽しむもので、鋭く尖ったトゲはどうしても邪魔になるものです。園芸作業中にトゲが刺さってケガをすることもよくあります。特に、小さなお子様やペットがいる家庭ではバラのトゲが心配なので、事前にトゲを切っておくと安心です。
今回は、バラのトゲの取り方について紹介します。記事の後半では、トゲ無しバラやトゲの少ない品種の一覧表を記載しているので、合わせてご覧ください。
バラのトゲの取り方
そもそも、バラのトゲは何のためにあるのでしょうか?バラの原種は蔓性植物で、周辺の植物に沿うように伸びていく特徴があります。バラのトゲは、蔓が伸びていく際にトゲを周りの植物に引っ掛けて、自身を支えるためにあるのです。
バラの原種と呼ばれるものにはいくつかの種類があり、中にはトゲ無しバラやトゲの少ないもの、または細かい毛のようなトゲを持つものなど様々です。
私たちに馴染みのある通常のバラは品種改良されたもので、トゲを引っ掛けて自身を支えるという本来の役割が必要とされていないものが多いです。そのため、邪魔なトゲは切ってしまっても問題はありません。ただし、トゲの切る部分は最小限にする必要があります。
バラのトゲの取り方は、トゲの尖った先端部分だけをハサミで切っていきます。園芸用のハサミを使っても良いですし、爪切りで代用しても切りやすいです。
バラのトゲ取り作業は、トゲから手を守るバラ専用の手袋を使うと安心です。バラ専用の手袋は、腕や肘を守る長袖仕様になっています。指先と手のひらの部分が補強されているので、バラのトゲから守ってくれます。
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トゲを根元から取ってしまうと、切り口が広くなって蒸散しやすくなるのでNGです。バラのトゲ取り作業中に、誤ってトゲが根元から取れてしまった場合は、切り口が茶色であれば、そのままで問題ありません。トゲが取れた切り口が緑色の場合は、ばい菌が入らないように殺菌剤を塗っておくと良いでしょう。
植物の切り口の殺菌剤
バラを花瓶などに生ける場合でも、トゲの先端部分だけを切る取り方をすると、不要な蒸散を防いで水揚げが良くなるので、バラが長持ちします。
バラのトゲが心配なのであれば、そもそもトゲの無い品種のバラを育てるという選択肢もあります。最後にトゲ無し・トゲが少ないバラの一覧表を記載しておきます。比較的育てやすい品種を厳選しているので、是非お役立てください。
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トゲ無し・トゲが少ないバラ一覧
アリスター・ステラ・グレイ |
いおり |
エドアール・マネ |
ガブリエル |
群舞(ぐんまい) |
コーネリア |
コールドウェル・ピンク |
コンテス・ドゥ・ギャラードビアーン |
ザ・ミル・オン・ザ・フロス |
ジ・アレンウィック・ローズ |
スーヴニール・ドゥ・ドクター・ジャメイン |
スノーグース |
玉鬘(たまかずら) |
デュセス・ド・ブラバン |
南部桜 |
ヒュームズブラッシュティー・センティッドチャイナ |
ピューレッツア |
フラワーガール |
モーティ・マーサックラー |
ルーベンス |
レミチャン |
トゲが少ないバラ
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