ヒューケラは、株元に複数の成長点が集中しているので、この部分が成長するとともに太くなり、まるでワサビのようになることがあります。この状態を通称「ワサビ茎」と言い、見た目の悪さが悩みのタネになっています。
今回は、ヒューケラのワサビ茎を株分けする方法と、間延びした茎の対処法について紹介します。
ヒューケラのワサビ茎を株分け
ヒューケラのワサビ茎は、見た目が悪いからと言って、株元のワサビ茎の部分を土に埋めてしまうと、株元が蒸れて腐ることがあるのでNGです。ヒューケラのワサビ茎が気にある場合は、思い切って株分けにチャレンジしてみると良いでしょう。
ヒューケラは耐寒性が非常に高く丈夫な植物なので、真夏以外であれば、どの時期に株分けしても大丈夫です。この後に植え替えすることを考えると、できれば生育期の始めの3~4月に株分けするのがベストです。
ワサビ茎になってしまったヒューケラは、成長しきっているはずなので、まずは、ヒューケラを鉢から外して根の状態を確認してください。根が行き場を失い根詰まりを起こしているようでしたら、一回り大きな鉢に植え替えます。
ヒューケラの植え替え後は、ワサビ茎の上部から3㎝程度のところで切って株分けしていきます。この時、切り取ったワサビ茎の上部と下部の両方に数枚の葉が残るようにするのがポイントです。
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ワサビ茎の下部は、そのまま鉢で栽培し、切り取ったワサビ茎の上部は、切り口の部分に水苔を撒いて湿らしておくと、約1ヶ月後には発根します。
ヒューケラは株元が蒸れると腐りやすいので、水苔の表面が乾いてから水やりする程度で十分です。発根した株を土に植え付ければ株分けが完了になります。
ヒューケラの間延びした茎の対処法
ヒューケラは耐陰性が高い植物なので、半日陰の環境を好みます。とは言え、あまりにも光量が少ない場所にヒューケラを置いていると、光を求めて茎が必要以上に伸びてしまいます。この状態を園芸用語で「間延び(まのび)」または「徒長(とちょう)」と言います。
ヒューケラは葉のボリュウームが魅力のひとつなので、間延びしたスカスカになった葉では見た目が悪くなります。そんな時は、剪定や切り戻しで株の形を整えてあげましょう。
ヒューケラの茎が部分的に間延びしている場合は、伸び過ぎた茎葉だけ株元から切っていきます。ヒューケラを部分的に剪定する時期は、真夏以外でしたらいつでも大丈夫です。
ヒューケラの茎が全体的に間延びしている場合は、思い切って切り戻ししていきます。切り戻しは、葉を数枚残して大胆に株元から切ります。
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切り戻し作業は3~4月の生育期に行うようにしましょう。生育期であれば、大胆に切っても株元から新芽がどんどん出てくれます。
ただし、ライム系と呼ばれる葉が黄緑色のヒューケラの切り戻しは注意が必要です。ライム系ヒューケラは、葉の色が薄く色素が少ないため、比較的株が弱い傾向があります。ですから、ライム系ヒューケラを切り戻す時は、枯れないように少し多めに葉を残しておくことがポイントです。
ヒューケラ
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