オリーブの木の幹に穴!根元をボロボロに虫食いするのはオリーブアナアキゾウムシの仕業!

「オリーブの木の根元付近の幹に穴が開いている」「根元がボロボロになるほど虫食いがあり、おがくず状の糞が落ちている」このような症状がオリーブの木に見られる時は、オリーブアナアキゾウムシという害虫が潜んでいる可能性があります。今回は、オリーブアナアキゾウムシの生態と駆除方法について紹介します。

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オリーブの木の幹に穴を開ける害虫「オリーブアナアキゾウムシ」

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オリーブアナアキゾウムシ

オリーブの木は、鉢植え栽培でも屋外で育てることが多いので、様々な害虫被害にあうことがあります。たとえば、葉を撒いて食べるハマキムシや、葉っぱが何枚も無くなるほど食欲旺盛なスズメガの幼虫、さらには枝の付け根に潜り込んで食害をするコウモリガの幼虫など、オリーブの木はいろいろな害虫に食べられてしまうことがあるので。

しかし、これらの害虫が1匹いたとしても、オリーブの木を枯らすほどの食害にはならないことがほとんどです。オリーブの木の栽培で、最も注意しなくてはいけないのは、オリーブアナアキゾウムシという害虫です。この害虫のメスは、オリーブの木の根元に産卵し、そこで孵化した幼虫は幹に穴を開けて食害します。

オリーブアナアキゾウムシの幼虫は、オリーブの木の根元の幹の内部を掘り進むように食い荒らすので、早急に駆除しないと根元がボロボロになってしまいます。こうなってしまうと根から吸い上げた養分が葉や枝まで行き渡らないので、オリーブの木自体が枯れることがあるのです。

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オリーブアナアキゾウムシは、12~2月頃の寒い時期以外は活発に活動し、産卵期間は4~10月と長いので非常に厄介な害虫です。卵は10日ほどで孵化し、その後2ヶ月程度かけて成虫になります。

成虫になったオリーブアナアキゾウムシは、生まれ育ったオリーブの木に居座ることが多く、同じ木に何度も産卵する可能性が高いです。そのため、幼虫がどんどん増殖してオリーブの木を枯らされてしまうことがあります。

根元をボロボロに虫食いされる前に駆除!

オリーブの木,幹に穴,根元,ボロボロ,虫食い,オリーブアナアキゾウムシ,画像2オリーブ農家などで何100本も栽培している場合は、害虫を農薬で駆除するのが一般的ですが、家庭で数本育てている場合は、目視で害虫を見付けて、物理的に取り除くことが多いです。

オリーブアナアキゾウムシの幼虫は、オリーブの木の根元付近の幹に穴を開けて潜んでいることが多いので、普段から根元の幹をよく観察しておきましょう。

オリーブアナアキゾウムシの幼虫が潜んでいる場所は、オリーブの木の根元で幼虫が出した、おがくず状の糞が落ちているところが目印です。

おがくず状の糞の少し上のあたりを探してみると、幼虫が潜んでいる幹の穴があるはずです。この穴にマイナスドライバーを突っ込んで、穴に沿って樹皮を剥がしていくと幼虫を見付けることができます。

また、オリーブアナアキゾウムシの幼虫が食い荒らしている幹は、樹皮の表面に黒いシミが現れます。マイナスドライバーでこの部分の樹皮を剥がすと、内部に潜んでいる幼虫を見付けることがあります。

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オリーブアナアキゾウムシの成虫は夜行性なので、昼間は幹の窪みなどの日陰になる部分に隠れていることが多いです。成虫はオリーブの木の新しく柔らかい葉を食害することがあるので、低い枝の陰になる部分に成虫がいることもあります。

オリーブアナアキゾウムシが大量発生してしまったり、手作業で捕獲するのは大変という場合は農薬を使います。50倍に薄めたスミチオン乳剤に展着剤を加えたものを散布します。農薬散布の時期は、オリーブアナアキゾウムシが活発に活動する4~8月頃に行います。農薬はオリーブの木の幹の部分だけに散布して、葉や実にかからないようにしましょう。

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オリーブの木

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【園芸豆知識⑩】コガネムシの幼虫退治

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コガネムシは、春から夏にかけて活発に活動し、土の中に産卵します。卵から生まれた幼虫は、そのまま土の中で越冬し、春先にサナギから成虫になります。

コガネムシは、成虫が植物の葉を食べて、幼虫が根を食べる害虫です。特に土の中の幼虫は、根の被害が分かりにくいので厄介です。

コガネムシに効く薬剤として知られているのは「オルトランDX」です。オルトランDXを土に混ぜておくと、その殺虫成分を植物の根から吸い上げることで、根だけではなく葉にも殺虫効果が得られます。

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メネデールの使用方法はとても簡単で、原液を100倍に薄めた水を植物に水やりするだけです。メネデールは、農薬や肥料ではないので、発根を促したい成長期に毎回使うことができます。

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除草剤は「液体タイプ」と「顆粒タイプ」の2種類があります。液体除草剤は、雑草に直接かけて使います。即効性があるので、すでに増えてしまった雑草に効果的です。

顆粒除草剤は、土の中にゆっくりと浸透させて使い、長期間効果が持続するのが特徴です。すでに生えている雑草にも使えますが、効果の持続性を生かして、雑草が生える前に撒くことで予防する使い方がおすすめです。

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