ネリネ/リコリス/彼岸花の違い!庭に植えっぱなしにできるのはどれか?

彼岸花は、お彼岸の頃になると田んぼの土手に群生する真っ赤な花のことですが、近年、彼岸花とよく似た黄色や紫色、ピンク色などのカラフルな花が、「ネリネ」や「リコリス」という名前で流通するようになりました。それでは、「ネリネ」「リコリス」「彼岸花」の違いは何なのでしょうか。

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「ネリネ」「リコリス」「彼岸花」の違い

庭に植えっぱなしにできるのはネリネとリコリスのどっち?

ネリネ,リコリス,彼岸花,違い,植えっぱなし,画像1

ネリネは、ヒガンバナ科ネリネ属に分類される多年草で、原産地は南アフリカになります。

一方、リコリスは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)に分類される多年草で、原産地は中国です。「リコリス(lycoris) 」とは、ヒガンバナ属の学名なので、ヒガンバナ属(リコリス属)に分類される植物を総称してリコリスと呼んでいます。

ネリネとリコリスは、見た目が似ていても原産地が異なるので、それぞれの植物の性質が全く違います。

南アフリカ原産のネリネは、暑さに強いので日当たりの良い場所でよく育ちますが、その反面、寒さに弱い品種が多いです。人気品種のダイヤモンドリリーなど、日本で流通されているネリネのほとんどは、「ネリネ・サルニエンシス(Nerine sarniensis)」を元に品種改良されたものが多く、これらは寒さに弱いという性質があります。

そのため、ダイヤモンドリリーなどは鉢植え栽培をして、冬場は霜が当たらない場所で管理する必要があります。地植えで庭に植えっぱなしにすることはできません。

ただし、「ネリネ・ボーデニー(Nerine bowdenii)」や「ネリネ・ウンデュラータ(Nerine undulate)」は、ある程度の耐寒性があるので、関東より南の暖かい地域であれば、冬でも戸外で栽培することができます。

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中国原産のリコリスも日光を好む植物ですが、半日陰の場所でも育ちます。リコリスは耐寒性が強いので、庭に植えっぱなしでも栽培することが可能です。ネリネとリコリスを育てる際には、耐寒性の違いを覚えておくと良いでしょう。

リコリスの花色は、黄色、紫色、ピンク色、オレンジ色、赤色、白など豊富ですが、ネリネの花色は、リコリスのように黄色と紫色の花はありません。ネリネの花色は、ピンク色と白が主流になります。

また、リコリスの花は1週間ほどですぐに萎れてしまいますが、それと比べてネリネの開花期間は長く、1ヶ月間ほど花を楽しむことができます。

「リコリス」と「彼岸花」の違いはあるのか?

ネリネ,リコリス,彼岸花,違い,植えっぱなし,画像2

「リコリス(lycoris) 」とは、ヒガンバナ属の学名なので、広い意味では、リコリスと彼岸花は同じ植物と言えるのですが、日本で彼岸花と言えば、秋のお彼岸の頃に、田んぼの土手に突然現れる赤い花のことを指すことが多いです。

この彼岸花は、別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」と言い、学名から「リコリス・ラジアータ(Lycoris radiata)」と呼ばれることもあります。

ですから、リコリスとは、ヒガンバナ属(リコリス属)に分類される植物の総称で、その中でも彼岸花は、リコリス属に分類される「リコリス・ラジアータ(Lycoris radiata)」のことを指すという違いになります。

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彼岸花は、中国から持ち込まれた外来種が日本で自生して帰化植物となったものです。日本に分布する彼岸花は種で繁殖する機能がないため、分球した球根を人為的に植え付けないと株を増やすことができません。

にもかかわらず、日本の広範囲に彼岸花が分布している理由は、お墓やお寺などに彼岸花を植える習慣があることや、彼岸花の球根に含まれる毒性物質を利用して、モグラなどの害獣から田畑を守るために植栽したことで、日本各地に彼岸花が増えていったと考えられています。彼岸花は日本の気候に適応しているので、リコリスと同様に庭に植えっぱなしでも大丈夫です。

ネリネ

リコリス

彼岸花

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