金のなる木(成金草)は、硬貨に似た丸い形の葉っぱばかりに目が行きがちですが、実は、金のなる木の花もとても魅力的です。ところが、開花時期になっても金のなる木がなかなか開花しないということがよくあります。今回は、金のなる木の花が咲かない原因と、花が咲きやすい種類について紹介します。
金のなる木の花が咲かない原因
金のなる木には花が咲きにくい種類と花が咲きやすい種類がある
従来品種の金のなる木は、株が大きく成長しないと花が咲きにくい種類が多いですが、品種改良によって株が小さくても、ある程度まで成長すれば花が咲くという開花性の高い種類があります。
花が咲きやすい金のなる木の種類は、黄金花月や姫紅花月など、名前に「花月」と付く品種です。中でも「桜花月」は比較的開花性が高いので、金のなる木の花を楽しみたい方におすすめです。
金のなる木は、開花時期の11月~2月頃に園芸店などで流通するようになるので、初めから開花している株を購入すると、花が咲きやすい株の目安になると思います。
金のなる木「花月」
花が咲きにくい種類の金のなる木でも、絶対に開花しないというわけではありません。ただし、株が大きく成長していないと花が咲きにくいです。金のなる木に限らず、植物が花を咲かせるのは、開花して結実して子孫を残すことが目的です。花が咲かないということは、花に養分を使うよりも、葉や茎の成長を優先していることが原因です。
金のなる木を開花させるためには、断水によって半ば強制的に花に養分がいくような状況を作る必要があります。次では、金のなる木を断水管理することで開花させる方法について確認していきましょう。
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金のなる木を開花させるためには断水が必要
花が咲きやすい種類の金のなる木で、株の成長も充実しているのに花が咲かない場合は、水やりの頻度に問題がある可能性があります。
金のなる木を開花させるためには、開花時期の2ヶ月くらい前から断水する必要があります。この時期に水を与えていると、葉や茎ばかりが成長して花付きが悪くなる原因になります。
金のなる木の開花時期は、11月~2月頃なので、9月くらいから金のなる木に全く水を与えない断水状態で管理します。すると、金のなる木の下の方の葉から黄色く枯れてきますが、株自体は2ヶ月断水したくらいでは枯れません。金のなる木の多肉質な葉は、水分を多く含んでいるので、とても乾燥に強い性質があるので大丈夫です。
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断水管理により、株元の葉が枯れてくると、これ以上葉や茎の成長が望めないと判断した金のなる木は、子孫を残すために花を咲かせるために養分を使うようになり開花しやすくなります。
金のなる木の栽培は、春から夏の生育期は株を大きく成長させるために通常通り水やりで育てます。そして、秋から2ヶ月くらい断水を行い、冬の開花時期を迎えるようにしましょう。
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