大雲閣(だいうんかく)は、太い幹を高く伸ばした迫力のある姿が魅力の多肉植物です。ところが、その逞しい幹が黒く変色して、グニャグニャに腐ってしまうことがよくあります。今回は、大雲閣が変色する原因と、腐って折れた時の胴切りの方法について紹介します。
大雲閣の変色の原因
大雲閣が変色する主な原因は2つあります。1つ目の原因は、根腐れによるものです。大雲閣は熱帯アフリカ原産の植物で、乾燥地帯に自生する多肉植物です。
そのため、湿気に弱く過剰に水やりをすると根腐れを起こしやすいです。特に、生育が滞る冬の時期は、水やりが原因で根腐れを引き起こし、その結果、大雲閣の根元から黒く変色して、最終的には株が折れてしまうことがあります。
大雲閣が変色する2つ目の原因は、急激な温度変化によるものです。暖かい季節であれば大雲閣を屋外で栽培することが可能ですが、気温が5℃を下回ると大雲閣が調子を崩してしまい、株が茶色く変色することがあります。
この場合は、株の変色した部分を切り取ってしまえば大丈夫なのですが、大雲閣を氷点下の環境に置いてしまった場合は、株が凍傷を起こして細胞が壊れてしまうので、胴切りを行うといった大掛かりな処置が必要になります。
寒さの影響は株の下の方から現れるので、根元から凍傷することで、結果的に根腐れを引き起こすこともあります。この場合は、株元からグニャグニャに折れてしまうので、株の状態の良い部分を残して胴切りすることになります。
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大雲閣が折れた時の胴切りの方法
胴切りに適した時期
大雲閣の先端部分だけが変色した程度であれば、その部分を切り取るだけで問題ありませんが、株元から腐ってしまった場合は、思い切って胴切りを行う必要があります。
大雲閣の胴切りを成功させるために、最も重要なことは株を乾燥させることです。胴切り後の生育を考慮すると、胴切りを行う時期は4月・5月頃が適してします。湿気の多い梅雨時や真夏の時期は避けた方が無難です。
大雲閣の変色は、冬場に起こること多いです。できれば、春になってから胴切りすることが望ましいですが、株が腐って折れた場合は、それ以上腐らないように冬に胴切りを行うしかありません。
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株を切断する
大雲閣が折れた時の胴切りの方法は、消毒したナイフやカッターを使って、大雲閣を切っていきます。この時は、腐った部分を完全に切り取ることがポイントです。腐って変色した部分を残してしまうと、その部分から再び腐ってしまうので注意しましょう。
大雲閣は見た目が柱サボテンに似ていますが、サボテンではなくユーフォルビアに属する植物です。ユーフォルビアの多くは、株を切ると切り口から毒性のある白い液体を出します。この液体が肌に付くと被れることがあるので、その場合は付着した液体を綺麗に洗い流しておきましょう。
切り口を乾かして発根させる
腐った部分を切り除いた大雲閣は、切り口を30分くらい日光に当てて乾かします。この時に、切り口に保護材を塗っておくと失敗しにくいです。
植物の切り口に塗る殺菌剤はペースト状のものが主流ですが、大雲閣の胴切りは、切り口を乾燥させることが目的なので、パウダー状の発根促進剤を使うと良いでしょう。
パウダー状の発根促進剤
切り口を30分くらい日光に当てた後は、切り口部分を新聞紙で包んで、風通しの良い明るい日陰で大雲閣を管理します。胴切りを行う時期にもよりますが、生育期であれば1ヶ月程度で切り口から根っこが生えてきます。発根した株は、多肉植物用の土に植え付けて、通常通りの栽培が可能になります。
大雲閣
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