シャコバサボテンの春の葉摘みと秋の芽摘みは、どちらもシャコバサボテンを摘み取る作業ですが、それぞれの目的が異なります。今回は、シャコバサボテンの春の葉摘みと秋の芽摘みの方法と、これらを行う時期について紹介します。
シャコバサボテンの「春の葉摘み」と「秋の芽摘み」の違い
春に行うシャコバサボテンの葉摘みは、いわゆる切り戻しと同じです。シャコバサボテンの場合は、剪定鋏を使わなくても茎節を手で簡単に摘み取ることができるので、この作業を葉摘みと言っています。
春の葉摘みは茎節を摘み取ることで、分枝を促しことが目的です。たくさん枝分かれしたシャコバサボテンは、それだけたくさんの花が咲くことになります。
秋に行うシャコバサボテンの芽摘みは、春の葉摘みとは目的が異なります。シャコバサボテンの開花時期は11月~3月頃になり、秋は花芽を育てる大切な時期になります。この時期に新芽を育てていると、本来は花芽に使うはずの栄養を新芽の成長のために使ってしまうので、花付きが悪くなります。これを防ぐために新芽を摘み取る作業が秋の芽摘みです。
それでは、シャコバサボテンの春の葉摘みと秋の芽摘みの方法と、それを行う適した時期について確認していきましょう。
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シャコバサボテンの「春の葉摘み」の時期と方法
シャコバサボテンの春の葉摘みは、4月頃に行います。この時期は生育期の初めになるので、シャコバサボテンを大胆に切り戻してしまっても、その後にぐんぐんと成長してくれます。
春の葉摘みの方法は、大きい株であれば、株全体の2分の1程度を残して、後は茎葉を摘み取っても大丈夫です。シャコバサボテンの葉は茎節の部分でひねると簡単に摘み取ることができます。
小さな株の場合は、3~5節くらいの葉を残して摘み取ります。シャコバサボテンの葉は1節あれば成長するのですが、春の葉摘みは分枝を促すことが目的なので、最低でも3節は残しておきたいところです。
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シャコバサボテンの「秋の芽摘み」の時期と方法
シャコバサボテンの秋の芽摘みは、9月頃が適した時期になります。シャコバサボテンの花芽は硬く成熟した葉先のみにできるので、先端についた柔らかい新芽は摘み取っておきましょう。
シャコバサボテンに与える肥料は3月~6月までで、梅雨明け以降は肥料を与えずに、花芽ができ始める9月頃までは肥料が切れた状態にすることがポイントです。しかし、肥料を与え過ぎてしまうと、9月になっても新芽を出して成長し続けることがよくあります。
秋に出た新芽を放っておくと、新芽の成長のために余分な栄養を使ってしまうので、花芽がつきにくくなります。花付きを良くするためにも秋の時期は、新芽を摘み取っておきましょう。シャコバサボテンの新芽は指で摘まんで簡単に取ることができます。
秋の新芽はほんのり赤味がかるのが特徴です。秋以外の季節でシャコバサボテンの葉が赤くなるのは、根の不調などで株が弱っている可能性があります。その場合は、鉢からシャコバサボテンを外して、必要に応じて植え替えをしてあげると良いでしょう。植え替えに適した時期は4月頃になります。
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