防草シートを敷く際に最も重要なことはキワ処理です。せっかく防草シートを敷いても、シートの端っこから雑草が生えてしまっては元も子もない。今回は、おすすめの防草シートと、キワ処理に使えるテープや固定ピンなどを紹介します。
防草シートを選ぶポイント
防草シートを敷いたら、雑草が全く生えなくなると思われがちですが、そうではありません。防草シートを敷いてからしばらく経つと、何処からともなく飛来してきた植物の種が、防草シートの上で発芽して雑草が生えることがあります。
ただし、防草シートの上に雑草が生える場合は、根がしっかり着生していないので、簡単に抜き取ることができます。
一番問題なのは、防草シートの下から突き破って生えてくる雑草です。ですから、防草シートは、下から雑草が生えてこない程度の厚みのあるものを選ぶことがポイントになります。
防草シートには、大きく分けて「織布」と「不織布」の2種類があります。織布の防草シートは、繊維を縦横に織って作った通常の布です。これでは、繊維の隙間から雑草が突き破って生えてくる可能性があります。
不織布の防草シートは、繊維を織らずに繊維同士を熱融着した布です。イメージとしては、フェルトみたいに繊維を織らずに作った布を想像すると分かりやすいと思います。
厚みのある不織布は、雑草が突き破りにくいので、防草シートは不織布のものがおすすめです。ただし、厚みのある防草シートを使っても、端っこから雑草が生えてくることがよくあります。その場合は、キワ処理テープなどを使って対応すると良いでしょう。
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おすすめの防草シート
防草シートは、各メーカーから様々な商品が販売されており、数千円程度の低価格な商品もありますが、ある程度の厚みのある防草シートは、それなりにお値段がします。
防草シートを敷く作業は、除草したり地面を平らにしたりと、非常に手間がかかります。安くても耐久性のない防草シートを敷いてしまうと、数年後には雑草が生えてきて、結局、防草シートを敷き直すことになりかねない。
ここで紹介している防草シートは、米国デュポン社が開発した「ザバーン」という商品です。ザバーンの不織布防草シートは、海外製品なのでやや高額ではありますが耐久性には定評があります。
ザバーンの防草シートには、不織布の厚みによって「136」「240」「350」の3種類があり、数字が高いほど厚みがあります。防草シートの下から突き破ってくる雑草の対策をしたいという場合は、「240」以降ののザバーンの防草シートがおすすめです。
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防草シートは端っこのキワ処理テープが肝心!
雑草は、防草シートの端っこや壁際から生えてくることがよくあります。そのため、防草シートを敷く際には、キワ処理を行うことが重要になります。
複数の防草シートを使用する場合は、シートの合わせ目を10㎝以上重ねて、キワ処理テープを貼っておきましょう。こうすることで、防草シートの端っこから生えてくる雑草を防ぎます。
防草シートの上に砂利を敷く場合は、壁際の端は長めに幅を取り、壁面にシートが被るように設置します。防草シートの端っこにコンクリートブロックなどがある場合は、キワ処理テープでシート貼っておくと良いでしょう。
キワ処理テープが使えないような建物の壁際には、防草シートの端っこを長めにとって、内側に折っておくと地面に光が入りにくいので雑草対策になります。
防草シートの端には、ピンを1m間隔で打ち込んでシートを固定します。この時にワッシャーを間に入れると、ピンが固定しやすく、ピンの穴から生えてくる雑草も防ぐことができます。
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