ガジュマルは、とても生育が良い植物なので、株をリフレッシュするために全ての枝葉を根元から切り戻しことがあります。これを通称「丸坊主」と言い、春から夏の生育期に行いますが、ガジュマルの丸坊主後に、いつまで経っても芽が出ないということがあります。今回は、ガジュマルの丸坊主の原因について紹介します。
ガジュマルの丸坊主後に芽が出ない原因
丸坊主の時期が早過ぎる
一般的にガジュマルを丸坊主にする時期は4月から7月の生育期に行うと言われていますが、ガジュマルの丸坊主は、休眠期から目覚めて新芽が展開できる状態になってから行うことが大切です。
ガジュマルは寒さに弱い植物なので、冬越しは室内の暖かい場所で管理することが基本です。しかし、冬の時期に寒い部屋で管理していた場合は、4月になってもなかなか休眠状態から目覚めることができません。そのような状態で、初春にガジュマルの強剪定を行うと、丸坊主後に芽が出ない原因になります。
また、その反対で生育期の終わりの秋の時期に、ガジュマルを丸坊主にすることも、その後に葉が増えない原因になるので注意が必要です。
ガジュマルは丸坊主後に、1ヶ月~2ヶ月程度で元の状態に戻ります。ガジュマルの丸坊主の時期は、その後の成長を考慮して余裕をみて行うようにしましょう。
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丸坊主後は1週間ほど半日陰で管理する
丸坊主後のガジュマルは、1週間ほどは風通しの良い半日陰で管理し、その後は日当たりの良い場所に置くようにしましょう。
当然ですが、自然界ではガジュマルが全ての茎葉が一瞬で落ちるということがないので、枝葉を失って弱っているガジュマルを急に日当たりの良い場所に置くと失敗の原因になります。丸坊主後1週間は、ガジュマルの切り口を乾かす意味でも、風通しの良い場所を選ぶと良いでしょう。
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根腐れの状態で丸坊主にすると失敗する
冬の時期は、ガジュマルの休眠期になるので、多くの水を必要としていない状態です。この時期に過剰に水やりを行うと、土の中が蒸れて根腐れを起こしやすくなります。
根腐れの状態でもともと弱っているガジュマルを、春になって丸坊主にしてしまうと、丸坊主後に芽が出ない原因になります。
これまで、ガジュマルの丸坊主後に芽が出ない原因として述べてきた「丸坊主の時期が早過ぎる」場合は、株が元気であれば、しばらく様子を見ていると、いずれは復活することがあります。しかし、根腐れの状態で丸坊主にしてしまった場合は、失敗する可能性があるので注意が必要です。
この場合は、まずはガジュマルを鉢から取り出して、根の状態を確認する必要があります。根腐れしている場合は、腐った根を整理して、メネデール希釈水に浸けて発根を促してから、新しい用土に植え替えてあげると良いでしょう。ガジュマルを丸坊主にできる4月から7月の時期は、植え替えが可能な時期でもあります。
メネデール
さらには、株が復活できなかったことを想定して、ガジュマルを丸坊主にした時にできた切れた枝葉を利用して、挿し木で増やしておくことも大切です。ただし、挿し木から育てたガジュマルの根は太くなるまでに時間がかかるので、失敗した場合は新しい株を購入した方が良いかもしれません。
ガジュマルの根の成長については、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
ガジュマル
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