チランジア(エアプランツ)は、空気中の水分を吸収して生きていけるので、水をほとんど与えなくても良いと勘違いしていることがあるようですが、それは湿度の高い環境に自生している原産地での話です。
日本の乾燥する季節は湿度30%を下回ることもあるので、チランジアを育てる際には定期的な水やりが必要です。今回は、チランジアに水を与える時間帯と、水やりの方法について紹介します。
チランジア(エアプランツ)の水やりを夜の時間帯にする理由
チランジアの水やりは、霧吹きで葉水を行う方法が一般的ですが、葉から水分を吸収するのは、夕方から夜にかけての時間帯が効率が良いとされています。
これは、チランジアに限ったことではありませんが、植物は昼間に光合成をしているので、その時は「気孔(きこう」)が閉じていることが多いです。気孔とは、葉にある細胞間の小さな穴のことで、これを開閉することで呼吸をして水分量を調節しています。
ですから、葉から水を与える場合は、光合成が落ち着いた夕方から夜にかけての時間帯に葉水をすると、吸収効率が良くなります。ただし、寒い冬の時期は夜に葉水をすると、気化熱でさらに冷え込んでしまうので、冬場は盛んに光合成をする前の早朝に水やりをするのが望ましい。
たとえば、昼間に働いている人の場合は、春から秋にかけての暖かい時期は、仕事から帰宅した夜の時間帯にチランジアの水やりを行い、冬の寒い時期は、仕事に行く前の朝の時間帯でチランジアに葉水をしてあげると良いでしょう。チランジアは葉の裏側に気孔が多いので、葉水を行う際には、葉の表側だけではなく、葉の裏側にも水を与えるようにしましょう。
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チランジア(エアプランツ)のソーキングは水切れの最終手段
植物を水の中に沈めて給水させる「ソーキング」と呼ばれる方法で、チランジアの水やりを行うことがありますが、この方法は、水切れを起こしてカラカラに乾いてしまったチランジアを救出するための最終手段です。
ソーキングをすると、葉の付け根に溜まった水分が原因で、チランジアが腐ってしまうことがあるので、日常的な水やりは霧吹きで行うことが望ましい。
チランジアの水やりは、春から秋にかけての暖かい時期は、2~3日に1回の頻度で水を与えます。冬の時期の水やり頻度は、1週間に1回が目安です。
チランジアの種類は、葉の表面がトリコームと呼ばれる銀色の毛で覆われている「銀葉種」と、トリコームが無く緑色の葉をしている「緑葉種」があります。
銀葉種は乾燥に強い種類なので、3日に1回の水やりでも大丈夫ですが、緑葉種は水を必要とする種類なので、様子を見ながら2日に1回水やりをするなど、水を与える頻度を高くしてあげると良いでしょう。
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チランジアは、乾燥してくると葉が巻いてシワシワになってくるので、これが水切れのサインです。この状態になったら、春から秋は夜の時間帯に、冬は早朝の時間帯に、霧吹きで水やりをしてあげると良いでしょう。
大きな水滴が葉の付け根に溜まるとチランジアが腐る原因になるので、使用する霧吹きは、できるだけ細かい霧が出るものがおすすめです。
細かいミストの霧吹き
チランジア
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