サラセニアには、たくさんの品種が存在しますが、原種となるのは8つの品種だと言われています。同じ系統の品種であっても、北方系サラセニアと南方系サラセニアで自生地が異なるため、それぞれの育て方の違いを知っておく必要があります。
サラセニアの原種は8品種
サラセニア・アラタ(S.alata)
サラセニア・フラバ(S.flava)
サラセニア・レウコフィラ(S.leucophylla)
サラセニア・ミノール(S.minor)
サラセニア・ルブラ(S.rubra)
サラセニア・オレオフィラ(S.oreophila)
サラセニア・プシタシナ(S.psittacina)
サラセニア・プルプレア(S.purpurea)
サラセニアの原種には以上の8品種があり、これらを選別した個体や交配種が園芸品種として流通しています。
サラセニアは、捕虫葉が高く立ち上がる品種が多いのですが、サラセニア・プシタシナ(S.psittacina)は、比較的草丈が低く、捕虫葉が寝そべるように伸びていくのが特徴です。サラセニア・プルプレア(S.purpurea)も草丈が低い品種で、捕虫葉が放射状に広がって伸びていく性質があります。
これからサラセニアを栽培したいと考えている初心者の方は、いろいろな品種があると、どれを育てて良いか迷ってしまう方もいらっしゃると思いますが、基本的には、ホームセンターなどで流通している一般品種は、どれを選んでも丈夫で育てやすいものばかりなので大丈夫です。サラセニアは、交配種が多く存在するので、ご自身の好みの見た目で選んでもかまいません。
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サラセニアの珍しい個体が販売されている専門店や通販などで購入する場合は、「サラセニア・オレオフィラ(S.oreophila)」や「北方系」と呼ばれる個体の育て方には注意する必要があります。
北方系サラセニアは育て方に注意が必要
サラセニアは、北アメリカ東岸からカナダまでの広範囲に自生する植物なので、北の方に自生しているものを北方系サラセニアと言い、南の方に自生するものを南方系サラセニアと言って区別しています。
サラセニアは交配しやすい植物で、自然交配も盛んなので、同じサラセニア・プルプレア(S.purpurea)の亜種であっても、北の方に自生する品種もあれば、南の方に自生する品種もあります。
ですから、北方系と南方系をサラセニアの品種だけで分けることができませんが、「北方系」のサラセニアと表記されている品種に関しては、涼しい環境で育っているので、日本の暑さには弱いということを覚えておいてください。
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それに加えて、サラセニア・オレオフィラ(S.oreophila)は、高地に自生する品種なので、これも日本の暑さに弱い傾向があります。
サラセニアの育て方は、水の入った容器に鉢の3分の1程度浸して底面給水する腰水栽培が基本ですが、夏の猛暑日では腰水がお湯になるほど温まってしまうので、暑さに弱い「サラセニア・オレオフィラ(S.oreophila)」や「北方系」は温度管理を気を付けましょう。
サラセニア
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