アガベ・パリーは耐寒性が高い品種なので、アガベ・パリーを地植えにしてドライガーデンを楽しむ方も少なくありません。寒さに強く冬越ししやすいアガベ・パリーですが、実は蒸れに弱いという欠点があります。そのため、梅雨の時期に雨ざらしにしておくと、葉が傷んで黒く変色してしまうことがよくあります。
アガベ・パリーの耐寒性
アガベには様々な品種がありますが、その中でもアガベ・パリーが寒さに強い品種として知れています。特にアガベ・パリー・ホーチエンシス(吉祥天)が耐寒性が高く、USDA(アメリカ農水省)の調べによると、年間最低気温の平均が-26.1℃から-28.9℃の環境でも生きられると言われています。
最低温度-28.9℃までというのは、吉祥天が耐えられる温度であって、綺麗な状態が保てる温度ではありません。寒さが厳しい環境では葉が傷むことがあります。綺麗に育てられる範囲で言うと、-10℃くらいまでが限界のではないでしょうか。
アガベ・パリーは、吉祥天の他にも様々な品種がありますが、パリー系はどれも寒さに強いので、地植えにしても冬越しに失敗して株自体が枯れるということは、ほとんどありません。
株がまだ小さい頃は、地植えにするとリスクがありますが、それでも株自体が寒さで枯れるということは考えにくいです。アガベ・パリーは、冬越しよりも夏越しの方が、湿気で葉が傷みやすいので注意が必要です。
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アガベ・パリーの地植えは耐寒性よりも雨ざらしに要注意
熱帯の植物を地植えにする時は、屋外で冬越しできるのかという耐寒性ばかり考えがちですが、アガベのように乾燥地域に自生する植物は、耐寒性以上に蒸れ対策のことも考えなくてはいけません。
アガベ・パリーは、アガベの品種の中でも蒸れに弱いという欠点があり、高温多湿な日本の梅雨から夏の時期には、湿気と菌類によって葉が傷んでしまうことがよくあります。
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アガベ・パリーの葉の形状は、葉の付け根の部分に雨水が溜まりやすく、葉を濡れたままにしておくと、菌類の繁殖によって葉が黒く変色してしまうことがあります。野生のアガベは、太陽に向かって成長するので、株が斜めになっているものですが、人為的に植えたアガベは、株を垂直に植え付けることが多いので、雨水が流れ落ちずに葉の間に溜まりやすい。
アガベ・パリーを綺麗な状態のまま育てたいのであれば、地植えでも雨ざらしにはせずに、トンネル支柱を立ててビニールの屋根を作ってあげると良いでしょう。
また、地面からの湿気や雨水の跳ね返りによって、アガベ・パリーの下葉が枯れてしまうことがあるので、砂利などの無機質資材で土の表面を覆っておくと良いでしょう。土を盛り上げてアガベ・パリーを高い位置に植えると、水が流れやすくなり水はけが良くなります。
アガベ・パリー・ホーチエンシス(吉祥天)
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