七福神(多肉植物)は、成長が早く水と養分を多く消費するので、使用する土の配合を少し工夫すると上手く育ちます。七福神は夏の暑さに非常に弱い植物です。時には育てるのが難しいと感じることもあるかもしれませんが、七福神の置き場所や水やりに注意するれば、それほど難しい植物ではありません。
七福神の土の配合
七福神はエケベリアの一種の多肉植物なのですが、多肉植物のわりには葉が薄く、成長が早いという特徴があります。
大きくなると草丈が15㎝程度まで成長し、栽培環境が良ければ1年で株が2倍以上に大きくなるほど生育旺盛です。そのため春と秋の生育期の七福神は、日光、水分、肥料を多く必要とします。
七福神は多肉植物なので、基本的には水はけの良い用土が適しているのですが、あまりに水はけが良過ぎると、水分不足で生育が悪くなることがあります。
ですから、市販の多肉植物専用用土に、草花用の培養土を1/3程度配合した土を使うと、保水性と養分の両方を加えることができるので上手く育ちます。実は、七福神は草花用の培養土だけでも育つほど、水と養分を多く消費する植物です。環境さえ良ければ、地植えでほったらかしでも元気に成長します。
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七福神の鉢選びは少し大き目のものを選ぶ
七福神は根の張りがとても良い植物です。根はやや細いですが、縦にぐんぐん伸びていきます。
本来、植物の鉢の選び方は、大き過ぎる鉢に植えると土が蒸れて根腐れしやすいのでNGなのですが、七福神は成長が早く水の吸い上げが良いので、大き目の鉢を選ぶと良いでしょう。上手に育てれば、すぐに鉢一杯に葉を広げてくれます。
根腐れが心配な方には、スリット鉢がおすすめです。スリット鉢には鉢底石を入れる必要はありません。市販の多肉植物専用用土に、培養土を1/3程度配合し、元肥としてマガンプKと、害虫対策にオルトランDXを加えておくと良いでしょう。
多肉植物専用用土
培養土
マガンプK
オルトランDX
スリット鉢
七福神が夏に枯れて難しいと感じる時は?
エケベリア属の多肉植物は、大きく分けて「高山性」と「低地性」の2種類があります。高山性のエケベリアは、寒さにやや強く、暑さに弱いという特徴があります。低地性のエケベリアは、暑さに強い反面、寒さに弱いという特徴があります。
七福神の学名は「Echeveria secunda =E.’Imbricata’」なので、エケベリア・セクンダとエケベリア・インブリカータが原種の高山性エケベリアです。ですから、日本の高温多湿な夏の気候が苦手な植物になります。
夏場に弱ってしまった七福神は、急に葉が変色して、全ての葉がバラバラに落ちて枯れることがよくあります。こうなってしまうと、七福神の栽培は難しいと思うかもしれませんが、本来、七福神は環境さえ合えば、ほったらかしでもぐんぐん成長して子株が増えるほど丈夫な植物です。七福神は、明治時代から園芸種として日本で愛されている植物なので、育てるのが特別に難しいわけではありません。
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七福神は高温多湿を嫌うので、梅雨から夏にかけては、雨が当たらない場所で、風通しが良く半日陰になるところで管理します。夏場は休眠期になるので、水やりは控えめにするのがポイントです。
4月から6月頃の春から初夏までと、9月から11月頃の秋は七福神の生育期になるので、日当たりの良い屋外で管理します。冬場は5℃を下回るようになったら、屋内の明るい場所に移動しましょう。冬場は生育が鈍るので、水やりは控えめにしてください。
七福神
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