クラピアは、日本に自生するイワダレソウを元に品種改良したグランドカバー植物です。今回は、クラピアの刈り込みの高さや作業を行う時期など、グランドカバーの刈り込みについて解説していきます。記事の後半では、クラピアの刈り込み作業に使えるおすすめの道具を紹介していますので、合わせてご覧ください。
クラピアの刈り込み時期
クラピアの生育期は5月~9月で、この時期に茎葉がどんどん成長していきます。5月~9月はクラピアの開花時期でもあるので、花を楽しみたい方はそのまま育てても良いですし、、緑一色のグランドカバーにしたい方は、刈り込み作業を行います。
すでにお庭一面にクラピアのグランドカバーが完成している場合は、毎年6月頃が1回目の刈り込み時期になります。その後は、クラピアの成長を見ながら1~2週間に1回の頻度で刈り込み作業を行い、クラピアの高さを維持していきます。クラピアは平均気温が15℃以下になると、徐々に成長速度が遅くなるので、9月に入ると刈り込む頻度が少なくなってきます。
秋冬になるとクラピアは茎葉を枯らして休眠期に入ります。この時期に短く刈り込んでしまうと、ランナーばかりが目立って見た目が悪くなるので、9月の最後の刈り込みは、成長の余裕をもって早めに済ませることがポイントです。クラピアの冬枯れの時期は、クラピアの茎葉が伸びたフカフカの状態にしておくと見た目が良くなります。
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クラピアの刈り込みの高さ
クラピアの刈り込みの高さは、芝刈り機を1㎝の高さに設定すると丁度良いです。それより低くしてしまうと、クラピアのランナーを痛めてしまうので高さ1㎝が限界だと思います。その高さでも、ところどころ花が残ってしまうことがあります。特にクラピアのK7という品種は、もともと花茎の丈が低いので、どうしても花が残ってしまうのです。
緑一色のグランドカバーにした場合は、比較的花茎の丈が高いK5という品種の方がおすすめです。もともとK7はK5よりも花の数が少ないので、花が残っても気にしないという方はどちらでも良いと思います。
クラピアを綺麗に刈り込むポイントは2つあります。1つ目のポイントは、2、3日前からクラピアの上を歩かないようにして、十分に花茎が立ち上がってから刈り込むと綺麗に仕上がります。
2つ目のポイントは、地面を平らにしておくことです。凹凸のある地面で芝刈り機を使うと均等な高さに刈り込むことができません。地面の凹んだ場所に目砂を入れて、地面を平らにしておくと綺麗に刈り込むことができます。
クラピアの刈り込み作業を行うと、地面に凹凸がある場合は刈り込みがまばらになるので、お庭のどの場所に凹凸があるのかが分かってきます。クラピアの刈り込み作業と目砂を入れる作業を何度も繰り返すうちに、地面が平らになってきて、均等な高さに刈り込めるようになります。
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クラピアの刈り込み作業に使えるおすすめの道具
電動芝刈り機&延長コード
クラピアに使用する芝刈り機を選びポイントは、芝刈り機の後部に刈り込んだ茎葉を集めるための集草スペースがあるものを選ぶと良いです。
クラピアの茎葉は短いので、刈り込んだ後の芝生のように熊手などの道具を使って集めることが難しいです。ですから、自動的に茎葉を集められる集草スペースがあると後片付けが楽になります。
芝刈り機は、手動式・エンジン式・電動式の3つの種類がありますが、手動は押すのが大変で均等に刈り込むことが難しいですし、エンジン式はエンジンのメンテナンスが必要だったり、作動音がうるさいので近所迷惑になることがあります。
電動式であれば、手動式よりも作業が楽で、エンジン式よりも作動音が静かなのでおすすめです。できれば、コードレスタイプの電動芝刈り機が使いやすいのですが、コードレスのものは高額になるので、ここでは比較的安いコード付きタイプの電動芝刈り機をおすすめします。延長コードを合わせて使うとさらに便利になります。
バリカン
お庭の隅は芝刈り機が使えないので、バリカンを使って刈り込んでいきます。バリカンは、刈り残したクラピアの花を取り除く作業にも使える道具です。
バリカンをしゃがんで使っていると足腰に負担がかかるので、立ったまま使えるポール付きのバリカンがおすすめです。このバリカンは電動芝刈り機と同じメーカーのものなので、同じ延長コードが使えます。
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