ユッカ・エレファンティペス(青年の木)は、非常に丈夫な植物なので、日当たりの良い場所に置いて、半ば放置気味に育てていれば、すくすくと成長するのですが、可愛さゆえに水を与え過ぎてしまうと、調子を崩してしまうことがあります。今回は、ユッカの葉が黄色くなる原因と、葉が垂れて丸まる原因について紹介します。
ユッカの葉が黄色くなる原因
ユッカは、北アメリカ大陸から中央アメリカに分布する植物で、乾燥地帯の高地に自生しているので、乾燥にも寒さにも強く、とにかく丈夫な植物です。
ユッカの耐寒温度は-5℃と言われており、屋外に地植えしても越冬できます。ユッカの葉は硬く厚みがあるので、ユッカの葉が調子を崩して黄色や茶色に変色することは少ないです。
古くなった葉が黄色く枯れて、新しい葉に生え変わるのであれば、自然なことなので、全く問題ありません。
調子を崩してユッカの葉が黄色くなる原因として、可能性の高いものを挙げるとすれば、「日照不足」と「葉の擦れ」が考えられます。
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日照不足
ユッカは、ある程度の耐陰性があるので、室内でも育てることができますが、基本的には日光を好む植物なので、日当たりの良い場所で管理することが大切です。
本来、ユッカの葉は濃い緑色をしているものですが、日照不足になると葉の緑色が徐々に薄くなり、黄色味がかってきます。日照不足の状態が続いて葉が黄色くなると、最終的には葉が枯れてしまうこともあります。
葉の擦れ
ユッカの葉は細長く、葉先が尖った形をしているので、周辺のものに葉先が擦れて黄色くなることがあります。
たとえば、窓辺に鉢植えのユッカを置いていると、葉先がカーテンと擦れてユッカの葉が黄色くなることもありますし、ユッカを出入口の近くに置いていると、葉先が通行人と擦れてユッカの葉が黄色くなることもあります。
ただし、葉の擦れでユッカの葉が黄色くなったとしても、株自体が枯れるということは、ほとんどありません。
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ユッカの葉が垂れて丸まる原因
ユッカの葉が垂れて丸まる時に考えられる主な原因は、「水分不足」が挙げられます。ユッカが水切れになると、乾燥を防ぐために葉の裏側の気孔が閉じて葉が丸まることがあります。
単に水やりを忘れて水切れを起こしているのであれば、水を与えれば解決できますが、ユッカの根の不調が原因で、根から水分を吸い上げられない状態では、いくら水やりをしても根本的には解決できません。
ユッカの根は非常に太く、乾燥に強い特徴があります。そのため、ユッカの水やりは土が乾いたら水を与えるというメリハリのある水やりが基本です。
特に冬の休眠期はユッカの生育が鈍るので、多くの水分を必要としていません。冬場の水やりは控えて乾燥気味に管理する必要があります。
冬の時期にユッカに水を与え過ぎると、土の中が常に湿った状態になるので、根腐れを引き起こすことがあります。根腐れを起こした根は黒く変色して、水を吸い上げることができません。
その結果、葉が水分不足になり、ユッカの葉が垂れる原因になるのです。酷い時は、幹まで細菌が入り込んで、幹がブヨブヨに柔らかくなり、弱ったユッカの葉が折れることもあります。ユッカは丸太状に切った幹を土に挿して発根させているので、土が常に蒸れていると幹から細菌が入り込みやすくなります。
ユッカ・エレファンティペス(青年の木)
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