植物は種類ごとに栽培方法が異なるため、忘れないように園芸ラベルに植物名を書いておく必要があります。種をまいた日はいつなのか、どのような品種を交配したのか、など植物を育てるうえで重要な情報を園芸ラベルに記載します。
ところが、プラスティック製の園芸ラベルに油性ペンで文字を書いたものを屋外に置いておくと、早くて数ヶ月で文字が消えてしまうことがあります。むしろ、油性ペンより鉛筆の方が消えないものです。
園芸ラベルは油性ペンより鉛筆の方が消えない
油性ペンと鉛筆とでは、一見油性ペンの方が耐久性があるように思われがちですが、実は、プラスティック製の園芸ラベルに文字を書いて屋外に置いていた場合、油性ペンより鉛筆の方が文字が消えない傾向があります。
油性ペンの黒い顔料と、鉛筆の黒い芯は、どちらも炭素を原料にしたものですが、油性ペンと鉛筆では園芸ラベルに文字を定着させる方法が異なります。
一般的な油性ペンは、着色剤となる顔料を溶剤や樹脂によって定着させます。そのため、プラスティック製の園芸ラベルに文字を書くと、文字の部分に塗料の薄い層が形成されます。その塗料の層が直射日光に当たると乾燥して剥がれてしまい、園芸ラベルの文字がところどころ消えてしまうのです。
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一方、鉛筆の芯は黒鉛と粘土で作られており、これを園芸ラベルに擦り付けることで文字を書きます。微細な黒鉛の粒子が1枚の層ではなく、バラバラに付着しているので、一気に剥がれることなく文字が消えにくくなります。
たとえば、印刷された看板はなぜ消えないのかと言うと、印刷する際に顔料に熱を加えて定着されているからです。家庭用のラベルライターでは熱定着できないので、園芸ラベルを自作してもすぐに文字が消えてしまいます。
プラスティック製の園芸ラベルに鉛筆で記載すると文字が消えないというメリットに加えて、使い終わったら消しゴムで文字が簡単に消せるので、園芸ラベルを再利用することができるという利点もあります。
鉛筆で書けるプラスティック製の園芸ラベル
どうしても油性ペンで書きたい時は…
プラスティック製の園芸ラベルに、どうしても油性ペンで植物名を書きたい場合は、屋外専用の油性ペンを使用すると良いでしょう。
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ここで紹介している商品は、直射日光や雨が当たる屋外の環境でも消えにくい油性ペンです。一般的な油性ペンよりは耐久性がありますが、全く消えないというわけではありません。カラーペンはどうしても変色しやすいので、黒の油性ペンをおすすめします。
屋外展示に強い油性ペン
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