害虫の中にはカブラハバチやキスジノミハムシなど、アブラナ科の植物ばかりを狙って寄生する虫がいます。アリッサムはアブラナ科の植物なので、このような害虫に食害されることが多いです。今回は、アリッサムにつく黒い幼虫(カブラハバチの幼虫)やキスジノミハムシの駆除方法を紹介します。
アリッサムにつく黒い幼虫「カブラハバチの幼虫」
カブラハバチはアブラナ科の植物に寄生する害虫で、成虫と幼虫ともにアリッサムの葉を食害します。5月頃になるとカブラハバチの成虫が出現するようになり、1年に5~6回ほど発生を繰り返し春から秋まで活動します。カブラハバチの成虫は植物の葉肉内に卵を産み付け、そこから孵化した幼虫が葉を食べて穴だらけにします。
カブラハバチの幼虫は、体長10~20㎜程度の黒い芋虫で、アリッサムの新しい葉に小さな黒い芋虫を見掛けたら、カブラハバチの幼虫の可能性が高いです。カブラハバチの幼虫は、アブラナ科の植物に寄生する黒い害虫ということもあって、別名「ナノクロムシ(菜の黒虫)」と呼ばれることもあります。
Sponsored Links
アリッサムの葉を食害する甲虫「キスジノミハムシ」
キスジノミハムシもアブラナ科の植物に寄生する害虫で、成虫はアリッサムの葉を食害し、幼虫は根を食害します。キスジノミハムシの成虫は体長3mmほどの黒い甲虫で、背中に黄色い模様があるのが特徴です。5月頃に成虫が出現するようになり、1年に3~6回ほど発生を繰り返し春から秋まで活動します。
キスジノミハムシの成虫は、アブラナ科の植物の根元に産卵し、そこから孵化した幼虫は植物の根を食べて成長してゆき、成虫になったキスジノミハムシは植物の葉を食べて穴だらけにする害虫です。
Sponsored Links
カブラハバチとキスジノミハムシの駆除方法
カブラハバチはアリッサムの葉肉内に卵を産み付けるので、この段階で駆除するのは難しいですが、黒い幼虫になれば目視で捕獲したり、昆虫の神経に効く殺虫剤を散布する駆除方法が有効です。キスジノミハムシの場合も殺虫剤が有効ですが、アリッサムの根元に産卵するので、この段階ではなかなか駆除するのが難しいです。
すでに発生している害虫に対してはオルトラン水和剤がおすすめです。殺虫成分を水で薄めたものを葉や茎にかけて浸透させることで殺虫効果が長く続きます。オルトランは昆虫の神経系を阻害する有機リン系殺虫剤なので、その他にもアブラムシ類、アザミウマ類、コナガ、ヨトウムシなど幅広い害虫に効果を発揮します。
害虫予防には、植物の根元から効くオルトランDX粒剤がおすすめです。オルトランDX粒剤を土にばらまくだけで、水やりのたびに植物が殺虫成分を根から吸収して害虫を防ぎます。
オルトラン水和剤
オルトランDX粒剤
Sponsored Links
おすすめの記事
シクラメンとガーデンシクラメンの違いは?ミニシクラメンと混同しがち!