クワズイモは長い茎に付いた大きな葉が魅力の観葉植物ですが、株が弱ってくると芋と茎がブヨブヨになって、大きな葉の重みで茎が折れてしまうことがあります。今回は、クワズイモの芋と茎がブヨブヨになる原因と、全ての茎葉が枯れて芋だけの状態からの再生方法について紹介します。
クワズイモの芋と茎がブヨブヨになる原因
クワズイモの芋と茎がブヨブヨになる時は、芋と茎の水分量が減っていることが原因です。それでは水を与えれば解決するのかというと、そうではありません。なぜなら、クワズイモ自体が何らかの原因で、根から水分を吸収できない状態にあるからです。
クワズイモの根が水を吸収できなくなる主な原因は、「寒さ」と「根腐れ」です。これらの原因によって、クワズイモの芋や茎の水分量が減り、触るとブヨブヨになります。
クワズイモは、中国、台湾、インド、東南アジアなどの亜熱帯地域に自生する植物です。日本では沖縄などの暖かい地域で見ることができます。ですから、クワズイモは耐暑性のある植物ですが、冬の寒さに非常に弱く、室内栽培でも10℃を下回ると休眠状態になります。
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休眠状態のクワズイモは成長が滞り、根から吸収する水分量が少なくなります。すると、茎や葉へ送られる水分量も少なくなるので、茎がブヨブヨになるのです。冬の休眠期に入ったクワズイモは、地上部が枯れて芋だけになることもあります。
冬場の水やりは、控えめにすることがポイントです。春から秋の生育期の水やりは、表土が乾いたら水をたっぷり与えますが、冬の休眠期の水やりは、表土が乾いてから2、3日後に水を与える程度で十分です。
冬場の休眠期に水を与え過ぎると土の中が蒸れて、クワズイモが根腐れを引き起こします。根腐れが酷くなると、芋の内部に細菌が入り込んで軟腐病になることがあります。軟腐病とは、芋の内部が腐ったり空洞化する状態のことで、芋を触るとブヨブヨになるのが特徴です。
クワズイモの腐った芋の部分からは、もう新芽は出て来ないので、全ての芋の部分が腐る前に対応が必要です。
クワズイモの芋だけの状態からの再生方法
クワズイモは、芋の部分さえ元気であれば、葉や茎が無くなっても再生できます。芋のブヨブヨになった部分は、内部に細菌が繁殖しているので切り取ってしまい、芋の硬く部分だけを再生させます。
クワズイモは、その名の通り食べられない毒性の芋なので、切った時に出る汁が肌に付くとかぶれることがあります。肌に付着した汁は綺麗に洗い流しておきましょう。
クワズイモはサトイモ科の植物なので、再生方法はサトイモの栽培と同様に、種芋から発芽させるイメージです。切り口を乾燥させた芋を小粒の鹿沼土に埋めて水を与えていると、春から秋にかかけての生育期に芽が出て復活します。使用する土は鹿沼土などの無機質の土を使います。腐葉土などの有機質の土は芋の切り口から腐りやすいのでNGです。
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クワズイモの芋は5㎝程度の大きさがあれば芽が出てくるので、芋が大きい場合は、万が一芽が出なかった時のために、芋を複数に切り分けて土に埋めておくとリスク回避になります。
クワズイモの芋や茎がブヨブヨになる時期は、大抵は冬場の休眠期です。休眠期にブヨブヨになった芋を切り離して、種芋から再生させようとしても、なかなか芽が出て来ないものです。
芽が出なくても芋を触ってみて硬い状態であれば、クワズイモはまだ生きています。暖かい季節になるまで気長に待っていれば、いずれは芽を出してくれるはずです。
クワズイモ
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