ビカクシダ(コウモリラン)を育てる上で最も重要なことは水やりです。ビカクシダはとても丈夫な植物なので、水切れさえ起きなければ、そう簡単には枯れません。今回は、ビカクシダの水切れサインについて紹介します。
ビカクシダ(コウモリラン)の水やり頻度
ビカクシダの水やり方法は、着生させている土や水苔が乾いてから水を与えるという、メリハリのある水やりの仕方がポイントになります。
春から秋にかけての生育期の水やりは、土や水苔が乾いてから、たっぷり水を与えます。休眠期に入る冬の時期は、ビカクシダが多くの水分を必要としないので、乾燥気味に育てることが基本です。冬場の水やりは、1週間に1回程度行うのが目安になります。
ビカクシダには、胞子葉と貯水葉の2種類の葉があります。胞子葉は、光合成を行うことと胞子を作る役割があります。貯水葉は、水を貯える役割があるので、水やりをする際は貯水葉と、着生させている土や水苔に与えると良いでしょう。
ビカクシダの栽培は、鉢に土を入れた「鉢植えタイプ」と、板などに活着させる「板付タイプ」と、上から吊り下げる「ハンギングタイプ」の3種類があります。
鉢植えタイプの水やりは、表土が乾いていたら水を与えてください。板付タイプとハンギングタイプは株元が水苔で覆われているので、水苔の乾き具合で判断してください。
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ビカクシダ(コウモリラン)の水切れサインは?
ビカクシダに水切れが起きると、普段は上を向いている胞子葉が、しなしなに垂れるようになります。このような水切れサインが現れても、すぐに水を与えれば元通りの元気な胞子葉に戻るので心配ありません。
水切れが起きている状態が続くと、ビカクシダの成長が止まり、最終的には枯れてしまうので、できれば胞子葉がしなしなに垂れる前に対応したいものです。
ビカクシダを植えている土や水苔が乾燥すると鉢が軽くなるので、鉢を持ってみて軽い時は水切れサインになります。表土や水苔を触ってみて、乾燥していないかを確認するのも良い方法です。
鉢植えタイプのビカクシダは、貯水葉と株元の土に水を与えます。板付タイプとハンギングタイプのビカクシダは、水苔が水分を吸収するのに時間がかかるので、水の入った容器にビカクシダを数分ほど沈めて水やりをします。
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水切れではないのに胞子葉がしなしなに垂れる時は?
ビカクシダの胞子葉が垂れ下がる時は、水切れサインではありますが、水切れが起こっていないのにもかかわらず、ビカクシダの胞子葉がしなしなに垂れることがあります。
ビカクシダは熱帯植物なので、暖かい気候を好みますが、35℃を超える猛暑日は、さすがに弱ってしまいます。暑さで弱ったビカクシダは、胞子葉がフニャフニャになって垂れ下がることがあるのです。
この場合は、夕方になって気温が下がれば、水を与えなくても胞子葉が元の状態に戻ります。胞子葉が元に戻らない場合は、気温による影響ではなくて水切れサインかもしれません。その時は土や水苔の状態を確認して、乾燥していた場合は水やりをしましょう。
ビカクシダ
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