芝生の水やりと言うと、スプリンクラーで頻繁に散水するイメージが強いかもしれませんが、実は、芝生の種類によっては、ほとんど水やりの必要がない場合があります。芝生の種類は、大きく分けて西洋芝と日本芝(高麗芝)がありますが、今回は、これらの芝生の水やり頻度について紹介します。
根付いた日本芝(高麗芝)はほとんど水やりの必要がない
西洋芝と日本芝(高麗芝)は、必要とする水分量に違いがあるため、芝生の水やり頻度が異なります。
日本芝の代表的な品種と言えば高麗芝ですが、土壌にしっかり根付いた高麗芝は、基本的には水やりは不要で、雨による給水のみで育つことができます。
芝生は乾燥気味に育てることで水枯れ耐性が強くなる性質があり、芝生生産者は、あまり水を与えずに芝生を育てることが多いです。これにより、水枯れ耐性がある芝生が出荷されているので、庭に根付いた高麗芝は、よぼどの異常気象で雨が降らない時以外は水やりを必要としません。
しかし、このことを知らずに、高い頻度で高麗芝に水やりをしてしまった場合は、芝生の水枯れ耐性が弱まることがあります。その場合は、徐々に水やりを控えて、再び乾燥に強い芝生に育てると良いでしょう。
根付いた日本芝には、ほとんど水やりが必要ないですが、張ったばかりの芝生には、根付くまで水やりが必要です。芝張りに適した時期は3月~6月頃ですが、この時期に芝張りを行った直後は、2日に1回の頻度で水やりを続けると1週間程度で根付きます。
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西洋芝の水やり頻度
西洋芝は水分不足による耐性が低いため、定期的な水やりが必要です。海外では芝生の庭にスプリンクラーを設置して、豪快に水やりをしているイメージが強いと思いますが、それは日本芝のように水切れ耐性がないからです。
芝生は水不足になると、葉が細くなり丸まってきて、葉の色が黒ずんできます。この状態が水切れサインなので、芝生の様子を見て、数日に1回、もしくは1週間に1回の頻度で水やりを行います。
西洋芝を庭に張る3月~6月の水やり頻度については、張ったばかりの頃は芝にたっぷりと水やりをします。それ以外は、芝生の様子を見ながら、乾燥している場合は水やりを行います。
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梅雨が明けた7月は、1~3日に1回の頻度で水やりをして、8月~9月の真夏の時期は、1~2日に1回の頻度で水やりを行います。
秋になり気温が低くくなり始めたら、徐々に水やり頻度を少なくしていきます。11月~12月には週に1回の水やりで十分です。
日本芝と比べて西洋芝は水やり頻度が高いため手間がかかります。少しでも散水が楽になるように、スプリンクラーを利用してみるのはいかがでしょうか。
スプリンクラー
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