スナップエンドウ(スナックエンドウ)には、「つるありスナップエンドウ」と「つるなしスナップエンドウ」の2種類があります。今回は、これらの違いについて紹介します。つるありスナップエンドウとつるなしスナップエンドウの違いが原因で冬越しに失敗することもあるので注意が必要です。
スナップエンドウの「つるあり」と「つるなし」の違い
<つるありスナップエンドウの特徴>
草丈が2mくらい
畑などの広いスペースで栽培しやすい
収穫期が長く、収穫数が多い
支柱とネットを使用
<つるなしスナップエンドウの特徴>
草丈が80㎝~100㎝くらい
ベランダなどの省スペースで栽培しやすい
収穫期が短く、収穫数が少ない
支柱のみ使用
「つるありスナップエンドウ」は、エンドウ豆を品種改良して、豆が大きくなってもサヤごと食べられるようにしたものです。そのつるありスナップエンドウを草丈が低い矮性品種に改良したものが、「つるなしスナップエンドウ」です。
つるありスナップエンドウは草丈が2mくらいまで成長しますが、つるなしスナップエンドウは草丈が80㎝~100㎝くらいまでしか成長しません。そのため、つるなしスナップエンドウはベランダなどの省スペースでも栽培しやすいという特徴があります。
つるありスナップエンドウは、つるをどんどん伸ばして成長していくので、収穫期が長く収穫数が多いという特徴があります。それと比べて、つるなしスナップエンドウは草丈が低いので、収穫期が短く収穫数が少ないという違いがあります。
つるなしスナップエンドウは草丈が低いとは言え、栽培する際には支柱が必要です。つるありスナップエンドウはつるを上へ伸ばすための支柱に加えて、つるを横に伸ばすためのネットが必要です。
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スナップエンドウは冬越しを失敗することが多い
スナップエンドウの栽培方法は、秋に種まきをして冬越しさせてから、翌年の春に収穫するのが一般的です。スナップエンドウ栽培は冬越しを失敗してしまうことが多いので、冬越しのポイントについても解説していきます。
スナップエンドウは、草丈が15㎝から20㎝くらいの大きさになった状態で冬越しさせることが重要で、寒さが厳しくなる時期にこのくらいまで株が成長するように、種まきの時期を調節することがポイントになります。
地域によっても違いますが、スナップエンドウの種まき時期の目安は、10月から11月の上旬くらいです。ここで注意しておきたいのが、つるありスナップエンドウとつるなしスナップエンドウでは、成長のスピードが異なるという点です。
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つるなしスナップエンドウは草丈が低いので、冬越しに最適な草丈15㎝から20㎝くらいに成長するには時間がかかります。ですから、つるありスナップエンドウを育てる感覚で、同じ時期につるなしスナップエンドウの種をまいてしまうと、冬越し時期までに十分に成長できずに寒さで枯れてしまうことがあります。ですから、つるなしスナップエンドウは少し早めの時期に種まきすることがポイントになります。
冬の時期は保温のために黒いマルチを敷いたり、株に不織布を巻いたりすると効果的です。たとえ冬越しに失敗したとしても、春にスナップエンドウの苗を植えて、晩春に収穫することもできるので大丈夫です。
つるありスナップエンドウの種
つるなしスナップエンドウの種
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