胡蝶蘭は、一本の花茎から二度も花が楽しめる植物です。胡蝶蘭の花が終わったら、二度咲きの準備をしておきましょう。株の状態によっては、二度咲きが難しいものもあります。胡蝶蘭の二度咲きは、適切なタイミングと株の状態を見極めることが大切です。
胡蝶蘭の花が終わったら?
二度咲きの準備のタイミング
胡蝶蘭が開花して2、3ヶ月ほど経つと、花が萎れて終わりに近づきます。胡蝶蘭の花が終わったら、早めにステム(花茎)を切って二度咲きの準備をしましょう。
胡蝶蘭は、完全に花が終わる前に、ステムを切って二度咲きの準備をする必要があります。胡蝶蘭の花が完全に枯れてしまうと、ステムも枯れてしまうので、二度咲きが難しいです。
胡蝶蘭は花が咲いている限り栄養を送り続けるので、中途半端な花を長くつけていると、いつまで経っても二度咲きの準備ができません。そのため、早めにステムを切る必要があります。
胡蝶蘭の二度咲きの準備をするタイミングは、花の下部のリップ(唇弁)と呼ばれる部分の色の変化で判断することができます。リップの色は品種によって異なりますが、たとえば、白い胡蝶蘭のリップは通常は黄色ですが、花が終わるにつれて濃い緑色に変化するので、二度咲きを準備をするタイミングの目安になります。
Sponsored Links
二度咲きの方法
胡蝶蘭の二度咲きの方法は、花が終わったらステムの根元から5つ目の節を残して切り、終わった花と支柱を取り除きます。ステムを切る際には、事前にハサミを火であぶって熱消毒しておきましょう。
胡蝶蘭は、ステムの節の部分から花芽が出る性質があります。そのため、枯れていない緑色の節を残すことがポイントです。また、ステムを短く切り過ぎてしまうと、花芽が出て来ないので二度咲きが難しいです。
胡蝶蘭の花芽が出やすい温度は、季節に関係なく10℃~20℃程度です。夏場は、なるべく涼しい場所に置くことが大切です。適した温度環境を1、2ヶ月程度保つと、胡蝶蘭の節から花芽が出始め、二度咲きを楽しむことができます。
胡蝶蘭が二度咲きするまでは、水やりを少なめにすることがポイントです。通常は10日~15日くらい間隔で水やりをしますが、花芽が出るまでは、15日~20日に1回程度の水やりで、やや乾かし気味に育てると良いでしょう。
Sponsored Links
二度咲きが難しい株の状態
胡蝶蘭は、花が終わっても同じステムから二度目の花を楽しむことができますが、なかなか二度咲きしてくれないということがよくあります。そもそも、株の状態によっては、二度咲きが難しいものがあるのです。
胡蝶蘭の葉が少ない株は、光合成によって作れるエネルギーの量が少ないので、二度咲きしてくれないことがあります。少なくとも一株に4枚以上の葉があると二度咲きの可能性が高まります。
また、葉や根の状態が悪い胡蝶蘭は、二度咲きが難しいです。葉が弱って垂れ下がっているものは、株に何らかの不調があるので、二度咲きできても、その後に枯れてしまうこともあります。
二度咲きの準備のタイミングが遅過ぎて、ステムが枯れている場合も二度咲きが難しいです。胡蝶蘭はステムの節から花芽を出すので、節の部分が緑色で状態の良いものでないと二度咲きできません。
胡蝶蘭
Sponsored Links