栽培キットと言うと、野菜などを手軽に育てて短期間で収穫できるものが多いですが、今回紹介する盆栽栽培キットは、それとは真逆の魅力がある商品です。
盆栽栽培キットは、桜、黒松、もみじなどを種から育てて、長い時間をかけるミニ盆栽を楽しむものです。特に桜の栽培は4年以上の歳月をかけて開花させるという魅力があります。植物を長い時間をかけて、じっくりと育てたいという方におすすめです。
おすすめの盆栽栽培キット(黒松・桜・もみじ)
盆栽初心者は「黒松」がおすすめ
この盆栽栽培キットは、桜・黒松・もみじの3種類があり、その中で最も難易度が低く初心者向けなのが黒松です。その理由は、桜ともみじの種は黒松と比べて発芽率が低くからです。
桜ともみじの種は、土に撒く前に1~3ヶ月間冷蔵庫で種を保管し、休眠状態にしてから土に種を撒きます。その後、発芽するまでに1~3ヶ月程度かかります。
黒松の種は、冷蔵庫の中で休眠状態にすることなく、そのままの状態で種を撒くことができます。黒松の種は、種を撒いてから1ヶ月程度で発芽するので、桜やもみじと比べて育てやすいです。
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黒松の種の撒き方はとても簡単です。まずは鉢に土を入れて、種を撒く前に土にたっぷりと水をかけて十分に湿らせておきます。そして、土に1.5㎝程度の深さの穴を開けて、その穴に種を1粒ずつ入れ、土を被せて霧吹きで水を与えるだけです。ですから、植物を育てる際の基本的な種まき方法と同じです。
発芽するまでは、鉢の上にラップをふんわりとかけて保湿しておきましょう。発芽後は、ラップを取り除いても大丈夫です。発芽適温は15℃~20℃程度になります。
黒松の種が発芽するまでの期間は、種を撒く時期や栽培環境によって異なります。2週間程度ですぐに発芽する時もあれば、1ヶ月程度かかる場合もあります。なかなか発芽しなくても諦めずに、気長に待つことが大切です。
「桜」と「もみじ」は疑似越冬が必要
桜ともみじの種は、種を撒く前に冷蔵庫に1~3ヶ月程度入れて、疑似的に冬の寒さを体験させることによって、発芽率が高くなります。
桜ともみじの種は、種を撒いてから1~3ヶ月後に発芽します。発芽する時期が真夏と真冬にならないように逆算して、種を撒くことがポイントです。秋に種を撒くと、寒い冬の時期は発芽しないので、翌年の春に発芽することがあります。発芽適温は15℃~20℃程度です。栽培環境によっては発芽するまでに1年程度かかることもあります。
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桜は、種を撒いてから開花するまでに4年以上かかります。家庭用の栽培キットと言うと、野菜などが簡単に育てられて、すぐに収穫できるといった手軽さが売りの商品が多いですが、この盆栽栽培キットは、じっくりと時間をかけてミニ盆栽を愛でることが魅力になっています。4年以上かけて桜が無事に開花した時には、何とも言えない感動がこみ上げてくることでしょう。
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