秋ジャガイモの芽出し方法と植え付け時期

秋に植え付ける秋ジャガイモは、春に植え付ける春ジャガイモよりも栽培が難しいため、より確実に収穫するために、種芋の芽を出してから土に植え付けことが一般的です。今回は、秋ジャガイモの芽出し方法と植え付け時期について紹介します。

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ジャガイモ栽培は春植えよりも秋植えの方が難しい

秋ジャガイモ,芽出し方法,植え付け,時期,画像13月頃に種芋を植え付けて6月頃に収穫する春ジャガイモと、9月頃に種芋を植え付けて11月頃に収穫する秋ジャガイモの育て方は、基本的には同じですが、比較的秋ジャガイモ栽培の方が難しいとされています。

その理由は、春と秋で成長速度が異なるためです。ジャガイモは猛暑日が続く真夏の気候を嫌うため、この時期は休眠状態になります。秋ジャガイモ栽培は、暑さが和らぐ8月下旬~9月上旬頃になって、やっと種芋が発芽して、霜が降りる11月までにジャガイモが収穫できるくらい大きくしなくてはいけません。

秋から冬に近づくにつれて気温が低くなっていくので、ジャガイモの生育が滞り、十分に肥大できない状態で冬を迎えてしまい失敗することがよくあります。ですから、秋植え栽培は、いくつかの株が失敗することを想定して、多めに種芋を植え付けておくと良いでしょう。

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秋ジャガイモ栽培を成功させるポイント

秋ジャガイモ栽培を成功させるポイントは2つあります。1つ目のポイントは、秋ジャガイモ栽培に適した品種の種芋を選ぶということです。春植え栽培で使用する種芋は、ダンシャクやメークインなどが主流ですが、これらの種芋を秋植え栽培に使用すると、上手く育たないことが多いです。

秋ジャガイモ栽培に適した種芋の品種は、デジマやニシユタカなどの夏の休眠期間が短く発芽するのが早いものを選ぶと良いでしょう。6月頃に収穫した春ジャガイモをそのまま種芋に使うと、失敗の原因になるので避けた方が無難です。どうしても春ジャガイモを秋植え栽培の種芋にしたい場合は、比較的休眠期が短いと言われているキタアカリを使用すると成功しやすいです。

秋ジャガイモ栽培を成功させる2つ目のポイントは、種芋は切らずにそのまま植え付けるということです。春ジャガイモ栽培で使う種芋は、数を増やすために種芋は切ってから植え付けることがありますが、秋植えは地温が高い状態で植え付けるので、切った種芋を植えてしまうと土の中で腐ることがあるので注意が必要です。

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秋ジャガイモの芽出し方法と植え付け時期

秋ジャガイモ,芽出し方法,植え付け,時期,画像2秋ジャガイモ栽培は、暑さが和らぐ8月下旬~9月上旬頃が植え付け時期になります。種芋はある程度芽が出てから土の中に植えると、その後の生育がスムーズになるので、事前に芽出し作業が必要になります。

秋ジャガイモの種芋の芽出し方法は非常に簡単で、種芋を日陰の風通しの良い場所に芽が出るまで置いておくだけです。種芋の芽出し方法は、春ジャガイモの場合は種芋を光に当てて芽が出るのを促すのですが、秋ジャガイモの場合は、種芋を涼しい場所に置いて夏の休眠状態から目覚めさせることがポイントになります。

ただし、種芋を日陰の風通しの良い場所に置いていても、なかなか芽が出ないものです。ですから、芽が出た順に種芋を植え付けていくようにしましょう。

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窒素(N)・・・葉を育てる成分
リン酸(P)・・・花や実を育てる成分
カリ(K)・・・根を育てる成分

開花を促すためには、リン酸の割合が多く含まれた肥料を与えると効果的です。リン酸は、窒素やカリと比べて吸収率が低いため、窒素4:リン酸10:カリ1のように極端にリン酸が多い肥料を使うことが望ましいです。

【園芸豆知識⑤】お酢で害虫対策

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お酢には、病害虫の予防と駆除効果があり、家庭菜園で手軽に有機栽培がしたい方には、お酢を薄めたスプレーがおすすめです。

お酢のスプレーは、早朝や夕方、曇りの日など、気温の低い時に使用するようにしましょう。気温が高い晴れた日の昼間にお酢のスプレーをかけると、薬害を起こして葉が枯れることがあるので注意が必要です。

また、お酢の濃度が濃過ぎることも葉を枯らす原因になるので、適切な濃度(酸度0.2%程度)のものを使用するようにしましょう。

【園芸豆知識⑥】冬場の苗作りは保温マットが必須

植物の種が発芽するためには、「水」「空気(酸素)」「適した温度」の3つの要素が重要です。水と空気を提供することは簡単ですが、寒い季節に発芽適温を維持することは難しいことです。

発芽に適した温度は植物の種類によって異なりますが、一般的に15℃~30℃程度です。冬場に苗作りをする場合は、温室管理や保温マットなどを使って温度調節する必要があります。

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