大根栽培は、種まきから2ヶ月程度で収穫が可能で、比較的簡単に栽培できることから家庭菜園でおすすめの野菜になります。せっかく大根を育てるのだから、できれば太く大きな大根を収穫したいものです。今回は、大根が大きくならない原因と、大根を大きく育てる方法について紹介します。
大根が大きくならない原因と大きく育てる方法
間引き作業をしないと大根が太くならない
大根の種まきは、畑に20㎝ほどの間隔で深さ1㎝ほどの穴を開けて、1ヶ所の穴にに3~4粒ほどの種をまきます。その後、大根の成長に応じて2~3回の間引き作業を行います。
種まきの際に、土に穴を開ける間隔が狭すぎたり、間引き作業を行わないと、株が密集してお互いの成長を妨げてしまうので、大根が大きくならない原因になります。
大根の間引き作業は、発芽後に本葉が2~3枚になったタイミングで、1回目の間引きを行います。次に本葉が5~6枚になったら、2回目の間引きを行い、最終的には、株と株の間が20㎝くらいの1本立ちになるようにします。
大根の間引きは、貧弱な株を取り除いて、丈夫な株を残す作業になりますが、取り除いた株は葉物野菜として食べることができます。炒め物やお味噌汁の具などに使うと美味しくいただけます。
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秋まき栽培は種まきのタイミングに要注意
大根作りは、春と秋の年2回栽培することができますが、秋まき栽培で種まきのタイミングが遅すぎると、寒さの影響で十分に大根が大きくならないということがあります。
大根は冬野菜で寒さに強いイメージがあるかもしれませんが、実はそれほど耐寒性があるわけではありません。大根の発芽適温は15℃~30℃で、生育適温が15℃~25℃なので、ある程度の気温がないと大きく育ちません。
大根を育てる地域にもよりますが、暖地で秋まき栽培を行う場合は、8月下旬~9月中旬頃が種まきのタイミングになります。大根の収穫は種まきから2ヶ月くらいかかるので、寒い地域で大根の秋まき栽培をする場合は、少し早めに種まきをする必要があります。
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大根を大きく育てるためには深く耕す
大根の根っこは、太く長く真っ直ぐ伸びるので、畑の土が硬いと根の成長を妨げてしまい大根が大きくなりません。大きく育てるためには、30㎝くらいの深さまで土壌を耕す必要があります。
畑を耕す際には石を取り除いておきましょう。大根の根が石に当たると、「股根」と呼ばれる根が2つに分かれた大根ができてしまいます。また、堆肥の塊が大根の根に当たることでも股根になることがあります。
害虫被害が原因で大根が大きくならない
大根はアブラナ科アブラナ属に属す植物で、アブラナ科の野菜には、アオムシ、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどの害虫がつきやすいです。
特にアオムシやヨトウムシなどの芋虫類は食欲旺盛で、放っておくと大根の葉っぱが穴だらけになってしまいます。穴だらけになった葉では、十分に光合成ができないので、大根の根も大きくなりにくい。大根の成長点を食害されると致命的です。
害虫対策は、防虫ネットをかけたり、目視で害虫を見付けて取り除く必要があります。家庭菜園で毎日害虫を探すのは大変なので、1週間に1回は大根に害虫がついていないか確認するようにしましょう。
大根の種
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