ハナショウブ(花菖蒲)は、花が枯れても同じ萼(がく)から、もう1度花が咲く性質があります。今回は、ハナショウブは1本の花茎から何回咲くのかについてと、ハナショウブを植えっぱなしにすると株が弱るという性質について紹介します。
ハナショウブは1本の花茎から何回咲くの?
ハナショウブは、6月から7月中旬に鮮やか青紫色の花を咲かせます。1つの花が咲き続ける期間はとても短く、開花してから3日目には萎れてしまいますが、ハナショウブは1本の花茎から2回花が咲く性質があります。
ハナショウブの花茎の先端には、一見、1つの蕾しかないように見えますが、実は、膨らんだ萼(がく)の中に、もう1つの蕾が含まれています。
二番花を咲かせるために、何か特別なことをする必要はないのですが、萎れてきた一番花をそのままにしておくと、余分な栄養を消費してしまうので、花がらは早めに摘み取っておきましょう。
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咲き終わった一番花は、花の根元を摘まんで軽く捻るだけで、パキッと簡単に折れます。ハナショウブの切り花を飾る場合は、1回目の花が萎れてしまったからといって、もう1度花が咲くので、すぐに捨てないようにしましょう。
蕾が膨らんでから開花中は、ハナショウブが多くの水分を必要とします。ですから、この時期に水切れを起こすと、花びらが綺麗に開かずに、中途半端に開いた状態で萎んでしまうことがあるので注意しましょう。
ハナショウブを植えっぱなしにすると株が弱る
ハナショウブは連作を嫌う性質があるため、同じ場所に植えっぱなしにしていると、年々株が弱って花が咲かなくなります。これを防ぐために、ハナショウブは毎年植え替えする必要があります。
ハナショウブの植え替えの時期は、花後の7月頃か、9月下旬から10月上旬の秋に行うのが適しています。
ハナショウブの植え替えの際には、同時に株分けもしておくのが育て方の基本です。ハナショウブは、花が2回咲き終わった花茎からは、これ以上花が咲くことはないので、株元から切っておきましょう。
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ハナショウブの株分け方法は、花が咲き終わった花径は株元から切り取り、その横に付いている花の咲かなかった子株を切り離して株分けしていきます。
ハナショウブの葉をよく見ると、葉の中央に筋があります。葉の表側には筋1本あり、葉の裏側には筋2本あります。ハナショウブは葉の裏側の方向に子株が増えていくので、鉢植えする際には、子株が増えていく方向にスペースを空けて植え付けていくと良いでしょう。
ハナショウブ
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