リンドウの蕾が茶色くなって花が咲かなかった。そんなガッカリな経験はありませんか?リンドウは、涼しい気候を好む植物なので、急に暑い場所に移動すると、花が綺麗に咲かないことがあるのです。
また、リンドウの種類によっては、もともと大きく花が開かないものや、比較的丈夫なものなどがあるので、綺麗に育てるためには、種類別の性質の違いを知っておくと良いでしょう。
リンドウの蕾が茶色く枯れる理由
リンドウの蕾が茶色くなる理由のひとつに、暑さによって枯れてしまうということが考えられます。リンドウは8月末頃から流通が盛んになり、主な生産者は東北地方に多いです。
東北地方の涼しいところで育てたリンドウを、関東地方より南の暖かい地域の方が通販なので購入すると、リンドウが暑さに馴染めずに蕾の状態で枯れてしまうことがあるのです。
関東地方は、9月でもまだまだ日差しが強く、暑い日が続きます。ですから、リンドウを長い間直射日光に当てると弱って蕾が茶色くなってしまうのです。茶色く枯れた蕾は、不必要な養分を使わないように、摘んでしまった方が良いです。
リンドウを地元のお店で購入した場合でも、9月中は午前中だけ日が当たって、午後に日が陰るような場所に置くと良いでしょう。水は切らさないように毎日与えてください。
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また、開花したリンドウは水やりの方法に注意が必要です。リンドウの花は、ラッパのような形の花を上に向けて咲かせます。そのため、花の上から水を与えると、花の中に水が溜まって花自体を傷めてしまいます。
ですから、リンドウの水やりは花の上から与えるのではなく、株元に直接与えるようにしましょう。
リンドウの種類によっては、比較的暑さに強い品種もあります。丈夫な品種を選んで育てると、リンドウの蕾が茶色くなる心配が少ないです。次では、リンドウの種類について確認していきましょう。
リンドウの種類
リンドウの種類は「エゾリンドウ」「ササリンドウ」「エゾリンドウとササリンドウの交配種」の3つがあります。種類によって開花時期や丈夫さなどが異なるので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
暑さに弱く大きく花が開かない「エゾリンドウ」
エゾリンドウの開花時期は7月から10月で、涼しい地域で早くから開花する特徴があります。そのため暑さに弱く、東北地方生産のエゾリンドウを、まだ暑い時期の関東地方に移動させると、上手く花が咲かないことがあります。ですから、地域によっては暑さが和らいだ頃に購入すると良いと思います。
リンドウの花は、昼に開き夜に閉じるという開閉運動をします。ただし、エゾリンドウは大きく花が開かない種類で、先端が少し開く程度です。ですから、リンドウの花が開かない理由のひとつとして、エゾリンドウのように、もともと大きく花が開かない種類だということが考えられるのです。
エゾリンドウは、すらっと茎が立ち上がり、節々に花を咲かせる姿が美しく、品種は「いわて乙女」が有名です。
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丈夫で大きく花が開く「ササリンドウ」
ササリンドウは、上を向いたラッパのように大きく花を開いて咲く種類です。草丈はあまり高くならずに、茎の先端部分に数輪花を咲かせます。
ササリンドウの開花時期は9月から11月とやや遅いため、比較的暑さに強いのが特徴です。品種は「ももずきんちゃん」や「メグブルー」などがあります。
エゾ系とササ系のいいとこどりの「交配種」
リンドウの種類には、エゾリンドウとササリンドウの交配種も存在します。これはエゾ系の花の美しさと、ササ系の丈夫さを兼ね備えたハイブリッドです。
開花時期が7月から10月と長いので、上手に育てればたくさん花を咲かせてくれます。品種は「シャインブルーアシロ」や「メルヘンアシロ」などがあります。このような丈夫な種類のリンドウを選ぶと、暑さによって蕾が茶色く枯れるという心配が少なくなると思います。
リンドウ
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