ダイカンドラとクラピアは、グランドカバーとして人気の高い植物で、芝生以外のグランドカバーを選ぶ際に、いずれかを検討されている方が多いと思います。
ダイカンドラとクラピアのどちらを選ぶのかは、冬枯れするのかどうかということが選ぶポイントの1つになります。なぜなら、庁に植えても冬越しできないのでは、無駄になってしまうからです。今回は、ダイカンドラとクラピアの違いについて紹介します。
ダイカンドラとクラピアの違い
分類上の違い

ダイカンドラ
ダイカンドラ(ディコンドラ:Dichondra)は、ヒルガオ科ディコンドラ属に分類される常緑多年草です。原産地は、アメリカ、東アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界の温帯地方に広く自生しています。
クラピアは、クマツヅラ科イワダレソウ属に分類されるイワダレソウを、グランドカバーに適した植物として品種改良したものです。もともとのイワダレソウは熱帯から亜熱帯原産の常緑多年草ですが、クラピアは日本の気候では冬に地上部が枯れることがほとんどです。
ただし、イワダレソウ属の植物は日本にも自生しており、それらを元に品種改良したクラピアは日本の気象条件に適した植物として開発されています。
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冬枯れするのはダイカンドラとクラピアのどっち?
ダイカンドラは常緑多年草なので、基本的には冬枯れせずに緑の葉っぱのまま冬越しするのですが、関東より北の寒い地域では、地上部分が冬枯れします。
それでも多年草なので、根っこさえ無事であれば、来春に新芽を出してくれます。しかし、冬に霜柱ができるような寒い地域は、根っこがダメになってしまうことが多いです。
ダイカンドラはクラピアとは違い、種だけでなく苗も販売されていますが、種から育てることもできるため、冬枯れしてしまった場合は、来春に種まきをして再挑戦することも可能です。
ダイカンドラの種
クラピアは、ほとんどの場合が冬に地上部が枯れます。ただし、根っこが無事であれば、来春に新芽が出てきます。温暖な地域では、冬でも緑の葉が残ることもあります。
クラピアはダイカンドラと違い、日本の各地の気象条件で生育するように作られた改良種なので、東北の寒い地域でも、冬の最低気温が-10℃を下回らなければ育てられます。
しかし、クラピアは苗での販売が基本なので、それなりのお値段がします。ダイカンドラのように冬越しに失敗しても手軽に種をまくわけにはいきません。
クラピアの苗
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ダイカンドラとクラピアの生育の違い

クラピア
ダイカンドラとクラピアは、どちらも生育旺盛の植物ですが、ダイカンドラはクラピアが育たないような、日陰の場所でもどんどん成長していきます。
ダイカンドラは種の拡散によって増えていくという特徴があり、クラピアはランナー(匍匐茎)と呼ばれる、地上近くを這うように伸びる茎を広げて増えていきます。
ダイカンドラの種は非常に小さいものなので、風に飛ばされて思いのほか遠くまで拡散していきます。知らず知らずのうちにお隣に拡散している可能性も十分に考えられます。
クラピアのランナーは、生育期には花壇の境目を乗り越えるほど、ぐんぐん伸びています。ですから、定期的にランナーを切り取る作業が必要です。冬になると葉が枯れて、茶色くなったランナーだけが目立つようになります。
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