レモングラスとレモンバームは、レモンに似た爽やかな香りがする、いわゆるレモン系ハーブです。これらのハーブには、レモンと同じシトラールという成分が含まれているため、清涼感のある香りが楽しめます。
レモングラスとレモンバームの香りはとても似ていますが、植物学上の分類や見た目は全く違います。どのような違いがあるのか確認していきましょう。
レモングラスとレモンバームの違い
レモングラスの特徴
イネ科の多年草。
インド原産。
草丈は1.5m程度。
見た目はススキに似ている。
トムヤムクンに使う。
レモングラスはイネ科の植物で、見た目がイネやススキに似た細長い葉が特徴です。地植えにすると年々大きくなり、草丈が1.5mほどに成長します。
レモングラスは多年草なので、基本的には毎年枯れずに花を咲かせるのですが、レモングラスはインド原産の高温多湿を好む熱帯の植物なので、日本の冬を越すことは少し難しいです。
それでも-5℃程度までは、なんとか耐えることができますが、地植えでレモングラスを栽培する場合は、越冬作業をすることが一般的です。
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レモングラスは地植えすると草丈1.5m程度まで大きくなっていくので、必要な分だけ小さく育てたいという方は、プランターで栽培する方が良いでしょう。プランター栽培であれば、寒い季節は屋内に移動できるので安心です。
レモングラスの使い方は、ハーブティーやアロマオイルの他に、魚や鶏肉料理でよく使われます。タイ料理ではレモングラスをトムヤムクンに使うことで有名です。
レモンバームの特徴
シソ科の多年草。
南ヨーロッパ原産。
草丈は50㎝程度。
見た目はミントに似ている。
別名メリッサ。
レモンバームはシソ科の植物です。ですから、イネ科のレモングラスとは見た目が全く違います。
レモンバームは、同じシソ科のハーブのミントと見た目が似ています。大きさも似たようなもので、レモンバームの草丈は50㎝程度まで成長します。
レモンバームは南ヨーロッパ原産の多年草で、非常に繁殖力が強く、放っておいてもどんどん増えていきます。
冬の間は葉と茎の部分が枯れてしまいますが、根は数年生き続けて、春になると根から再び新芽が伸びていきます。
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レモンバームは、地下茎と呼ばれる地面を這うように伸びる茎がどんどん増えていくので、地植えする場合は植える場所に注意しましょう。
鉢植えの場合もレモンバームの種がこぼれ落ちて、周辺にどんどん増えていくので、置き場所には気を付けましょう。
レモンバームもレモングラスと同様に、レモンに似た爽やか香りを楽しむことができるので、ハーブティーやアロマオイル、魚料理、鶏肉料理など、幅広く使うことができます。
レモンバームは、別名「メリッサ」と呼ばれることがあります。これは、ギリシャ語でミツバチという意味で、レモンバームが古代ギリシャにおいて蜜源植物として使われていたことが由来しています。
レモングラス
レモンバーム
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