マリーゴールドは環境さえ合えば、放っておいても株がどんどん大きくなり、次々と花を咲かせるのですが、思っていたほど大きくならない場合は、何らかの原因があるはずです。今回は、マリーゴールドが大きくならない原因と、大きくする方法について解説していきます。
マリーゴールドが大きくならない原因
マリーゴールドの種類によって大きさが違う
マリーゴールドはメキシコや中央アメリカ原産の植物で、アフリカ経由で広まった「アフリカン・マリーゴールド」と、フランス経由で広まった「フレンチ・マリーゴールド」が主流になっています。
アフリカン・マリーゴールドは、株が大きく成長し大輪の花を咲かせますが、それと比べてフレンチ・マリーゴールドは、草丈が低く花も小さい傾向があります。
アフリカン・マリーゴールドを地植えにすると、大きいもので株の直径が1mを超えるほど、こんもりと成長することがあります。これを期待してフレンチ・マリーゴールドを育てている場合は、思っていたほど大きくならないと感じかもしれません。
アフリカン・マリーゴールドとフレンチ・マリーゴールドは、それぞれにたくさんの品種があるので、株や花の大きさは品種によって異なります。中には、アフリカン・マリーゴールドとフレンチ・マリーゴールドを交配した品種もあります。
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マリーゴールドは多湿に弱い
マリーゴールドはメキシコや中央アメリカ原産の植物なので、乾燥には強いのですが、多湿には弱い傾向があります。ですから、水を頻繁に与え過ぎたり、水はけの悪い土で育てると、調子を崩して株が大きくならないことがあります。
地植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、表土が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。
マリーゴールドは、長雨や多湿の状態が続くと、花や枯れた下葉にカビが生える灰色かび病になることがあります。これを防ぐために、風通しの良い場所でマリーゴールドを管理することが大切です。
風通しが悪い場所にマリーゴールドを置いておくと、株が蒸れて下葉の方から枯れてしまうことがあるので注意が必要です。
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マリーゴールドを大きくするにはどうする?
マリーゴールドは、日当たりと水はけの良い場所で栽培すると、放っておいても大きくなります。水はけの良い土であれば、やせ地でない限り大きく成長します。
大きくならない時は、日当たりが良いか、多湿になっていないかなど、まずはマリーゴールドに適した栽培環境であるかを確認しましょう。
マリーゴールドを大きくするには、マリーゴールドの苗の本葉が10枚ほどになった頃に、中心の太い茎の先端の芽を切って摘心します。摘心の時期は4~6月頃が適しています。摘心をするとマリーゴールドの脇芽が増えて、株をこんもりと大きくすることができます。
基本的にはマリーゴールドは暑さに強い植物なのですが、真夏の高温期になると急に花が咲かなくなることがよくあります。このような時は、株の半分くらいまで切り戻しておくと、秋頃には再び株が大きくなります。
マリーゴールドの植え付けの際には元肥を与え、真夏以外は定期的にリン酸分の多い肥料を追肥するとよく育ち、たくさんの花が咲くようになります。
リン酸分の多い肥料
マリーゴールドの種
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