ゴールドクレストは北アメリカ原産のヒノキ科イトスギ属に分類される植物で、葉が一年中緑色の状態を保つ常緑針葉樹です。(ゴールドクレストは葉が黄色くなることもあります。)
針葉樹の植物を総称してコニファーと呼ぶこともあり、海外では広い庭にコニファーを地植えして、緑の空間を演出することが多いです。しかし、日本の気候や住宅環境を考えると、不向きなことがいくつかあります。
ゴールドクレストが大きくなり過ぎ…
ゴールドクレストは、北アメリカのカリフォルニア海岸に生育するモントレーイトスギを品種改良したものです。つまり、ゴールドクレストは、高木のイトスギなのです。
お店で販売されている鉢植えのゴールドクレストは樹高1m程度ですが、それを地植えすると数年で樹高が4mを超えます。ゴールドクレストにとって環境が良ければ、最大で20mまで育つこともあるのです。こうなっては、さすがに大きくなり過ぎなので、その前に剪定が必要です。
地植えしたゴールドクレストが大きくなり過ぎると、強風に煽られて倒木する可能性があります。ゴールドクレストは枝葉が密になっているので、風の影響を受けやすい上に、根が浅いので大きくなり過ぎたゴールドクレストは倒木しやすいのです。
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また、ゴールドクレストは枝葉が密になっていることから、湿気の多い日本の気候では、木の中心部分が蒸れて枯れやすい傾向があります。ゴールドクレストを壁の近くに植えると、風通しの悪い壁面の方だけが枯れてしまうというケースもよくあります。
地植えのゴールドクレストを剪定しないで放っておくと、大きくなり過ぎて倒木の危険性があったり、蒸れて枯れてしまうこともあるので、地植えにするか鉢植えにするか迷っている方は、まずは、鉢植えで育ってみることおすすめします。
ゴールドクレストを大きくしない方法
ゴールドクレストの栽培は、蒸れ対策と大きくしないためにも、年に一度は剪定する必要があります。これは地植えと鉢植えの両方に言えることです。
ゴールドクレストを剪定する時期は、3月がベストです。4月から生育期に入るので、その直前に枝葉を切り落としたとしても、その後にどんどん成長してくれます。
ゴールドクレストの成長速度は、生育環境によって異なりますが、大抵は一年で15~20㎝程度成長します。まずは、主軸のトップを一年で成長する分だけ切り詰めます。その後、綺麗なツリー状になるように形を整えていきます。
この時、注意しておきたいのが、ゴールドクレストの枝は葉が少しでも残っていないとその後成長しません。葉の付いていない枝は枯れてしまうので、剪定する際には枝に葉を残すようにしましょう。
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さらには、蒸れ対策のために、ゴールドクレストの内側の枝葉を間引いていきます。ゴールドクレストはコニファーの中でも、枝葉が非常に密な種類なので大変ですが、ツリー状のバランスを崩さないように、内側の枝葉を切り落として、風通しを良くしておくと良いでしょう。
すでに枯れて茶色くなってしまった枝葉は、手袋を着用して摘まみ取っておきましょう。一度枯れた枝は再生しないので、取り除いておくと良いでしょう。
ゴールドクレスト
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