クレマチスには「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧両枝咲き」の3種類があり、花の咲き方や成長速度などが違うため、それぞれの剪定方法が異なります。今回は、クレマチスの新枝咲き、旧枝咲き、新旧両枝咲きの剪定について解説していきます。
クレマチスの「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧両枝咲き」の特徴
新枝咲き性のクレマチスは、今年伸びた新しい枝に花が咲く品種のことを言います。適切に剪定すれば1年で2〜3回花を咲かせることができます。
新枝咲き性のクレマチスは、テキセンシス系、インテグリフォリア系、ジャックマニー系、ビチセラ系の一部品種などがあります。
旧枝咲き性のクレマチスは、去年伸びた古い枝に花が咲く品種のことを言います。基本的に1年に1回花が咲くので、一季咲きと言うこともあります。旧枝咲き性のクレマチスは、パテンス系、モンタナ系などがあります。
新旧両枝咲き性のクレマチスは、今年伸びた新しい枝と去年伸びた古い枝の両方に花が咲く品種のことを言います。新旧両枝咲き性のクレマチスは、フロリダ系の多く、ビチセラ系の一部品種などがあります。
クレマチスの系統は、購入時に付いているラベルに記載されています。店舗によっては剪定方法で分類し、新枝咲きのクレマチスのことを「強剪定タイプ」、旧枝咲きを「弱剪定タイプ」、新旧両枝咲きを「中剪定タイプ」と表記していることもあります。
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クレマチスの剪定方法
新枝咲きと新旧両枝咲きのクレマチスは、一番花が終わった後(地域により4月下旬〜6月)に剪定することで、1年に2〜3回花を楽しむことができます。
旧枝咲きのクレマチスの場合は、基本的に年1回の開花ですが、花が終わったら花の部分を取り除くことで、種を付けさせないようにすることがポイントになります。
クレマチスに種ができると養分が種の方へ行ってしまうので、新芽が出にくくなります。ですから、事前に花がらを取り除いておくことが大切です。
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新枝咲きの剪定
新枝咲きのクレマチスは、一番花が終わったら、株元から2、3節残して剪定します。剪定をする時期は生育期なので、クレマチスを大胆に切り戻しても2ヶ月ほどで葉が生い茂ります。1本の蔓に対して葉を2、3枚残しておくと、光合成ができるので、その後の成長がスムーズになります。
新旧両枝咲きの剪定
新旧両枝咲きのクレマチスは、花後に株の2分の1を残して剪定します。新旧両枝咲きのクレマチスは品種により生育の特性が異なるため、株の半分くらいを残しておくと、新枝と旧枝のバランスを保ちやすくなります。
旧枝咲きの剪定
旧枝咲きのクレマチスは、花が終わったら花から1節下の位置で剪定します。花後に種を作らせないことによって、株の体力を温存し、翌年の開花に備えるのが目的です。新芽を出すという意味では、すべてのタイプの剪定に共通の目的があると言えます。
クレマチス
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