フィカス・ウンベラータを育てていると、太い幹の立派な樹形にしてみたいと思うものですが、これは簡単なことではありません。しかし、長い年月をかけて育てていれば、いずれはウンベラータの幹を太くすることが可能です。今回は、ウンベラータの幹を太くする方法と、綺麗に枝分かれさせたい時の剪定方法について紹介します。
フィカス・ウンベラータの幹を太くするには?
生産者さんはウンベラータの幹を太くするために、どのような育て方をしているかというと、まずは、常にウンベラータが成長し続けるように、温室管理を行い、成長適温の18~30℃を保っています。それから、鉢植えよりも地植えの方が植物の成長が良くなるので、可能性であれば地植えでウンベラータを育てています。
このような適切な環境でウンベラータを管理し、毎年剪定を繰り返すと、5年、10年経ってやっと幹が太くなっていきます。ですから、ウンベラータの幹を太くすることは、プロの生産者さんでも、非常に根気のいる作業なのです。
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一般の家庭で、ウンベラータを温室管理したり、地植えで育てることは難しいですが、春から秋にかけての暖かい時期であれば、屋外でウンベラータを育てて、生育を促すことができます。
暖かい時期は屋外でたっぷり日差しに当てて、毎年剪定を繰り返せば、鉢植えのウンベラータでも、10年後、15年後には、少しずつ幹を太くすることができます。
ウンベラータの幹を太くするには、剪定を繰り返すということがポイントになります。たとえば、盆栽が樹高が低いわりには幹が太いのと同じで、ウンベラータも剪定を繰り返すと、低い樹高を保ちながら幹を太くすることができます。それでは、ウンベラータの剪定方法について確認していきましょう。
フィカス・ウンベラータの剪定方法!枝分かれさせたい時には?
ウンベラータを剪定する時期は、春から秋にかけての暖かい時期であれば、いつでも大丈夫なのですが、その後の成長を考えると5月頃に剪定を行うのがベストです。
ウンベラータは、株の上部に葉数が多く、下部にいくほど葉数が少ないように剪定すると見栄えが良くなります。伸び過ぎた枝は、幹から10~15㎝ほどの場所で切るとバランスが良くなります。
ウンベラータなどのゴムの木の仲間は、切り口から白い樹液が出るのが特徴で、この樹液が皮膚につくとかぶれることがあるので、手袋を着用すると良いでしょう。床に樹液が落ちると、なかなか取れにくいので、事前にビニールシートなどを敷いておきましょう。
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ウンベラータは、葉の付け根の少し上を切ると、下の葉と同じ方向で新しい枝が生える性質があります。枝分かれさせたい時は、新しい枝が木の中心に向かうのではなく、外側に向かうようにするのがポイントです。
元気なウンベラータであれば、葉が全て無い状態からでも、脇芽が出て枝分かれしてくれるのですが、可能であれば枝の1番上の葉だけは残しておいた方が、その後の成長がスムーズになります。
枝の1番上の葉だけを残して、他の葉は全て切っておきましょう。こうすることで、新しい枝を伸ばそうとする力がより働きます。
フィカス・ウンベラータ
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