ニンニク栽培は、食べているニンニクの部分を1片ずつ分解して土に埋めるだけです。その後の管理は雑草取りくらいなので、家庭菜園初心者でも簡単に育てることができます。
ニンニク栽培は種球を埋めるだけ!
ニンニクをより良く栽培するためには、肥料やマルチングなどが必要ですが、基本的にニンニクは生命力が非常に強い野菜なので、種になる球根「通称:種球」を土に埋めるだけで栽培できます。
種球を植え付ける時期は、9月~11月上旬頃になります。ニンニクの球を、外側の汚れた皮を軽く剥がしながら1片ずつに分けます。このとき、それぞれの片についている薄皮は、病気や乾燥から種を守る役割があるので剥がさないようにしましょう。ニンニクを植え付ける際の注意点は、分けた片が腐ったり傷んだりしていないかを確認することと、尖った方を上にして上下を間違えないように植えるということです。
種球を植える場所は畑でもプランターでもOKです。植える深さは、種球の上に土が5cmほどかかるくらいが目安です。浅すぎると冬の霜で種球が地面から浮き上がってしまうことがあるため、少し深めに植えるのがポイントです。植え付けてから1ヶ月程度で芽が出てきます。
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9月~11月上旬頃に種球を植え付ける栽培方法では、寒地系ニンニクの代表品種である「ホワイト6片」という品種がおすすめです。スーパーで売っている食用のニンニクでも栽培は可能ですが、まれに発芽しないよう処理されていたり、日本の気候では球が大きく育ちにくい外国産のものだったりします。確実に収穫を目指すなら、園芸店などで販売されている「種球用」のニンニクを使うと安心です。
ニンニクは、寒い時期には葉だけが伸びますが、春になると茎が伸びてきます。このことを「トウ立ち」と言い、この時期に柔らかい茎(にんにくの芽)を収穫して食べることができます。
5月末頃になると、徐々にニンニクの葉が枯れてきます。この時期が収穫のタイミングです。ニンニクの葉が完全に枯れてしまうと、収穫のタイミングが遅れて、球根が割れてしまうことがあるので注意しましょう。
ニンニクを大きくするには肥料とマルチング
ニンニクは肥料を好む野菜ですが、与え過ぎると球根が腐ってしまうので、元肥は1㎡辺り堆肥3Lと有機肥料200㏄程度で十分です。植え付け3週間前に土作りをしておきましょう。ニンニクをプランターで栽培する場合は、元肥の入った家庭菜園用の土を使うと便利です。
畑で栽培する場合は、マルチングをすると保温や雑草対策になります。追肥は2回に分けて行うと、より大きなニンニクが育ちやすくなります。1回目の追肥は12月頃に、2回目の追肥は葉の成長が再び活発になる翌年の2月下旬~3月頃に行いましょう。マルチングの植え穴から、それぞれ適量の有機肥料などを与えます。
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ニンニクの芽が出ない時はどうする?
ニンニクの種球を埋めると、1ヶ月後には芽が出てきます。1ヶ月経っても芽が出ない場合は、種球が腐っている可能性があります。
そんな時は一度種球を掘り上げて、腐って柔らかくなっていないかを確認する必要があります。ニンニクの植え付けは11月まで可能なので、種球が腐っていた場合は新しい種球を植え付けておきましょう。
ニンニクの種球は湿気に弱いので、基本的に水やりはほとんどやらなくて大丈夫です。土を掘ってみて土の中が乾燥している時に水やりをする程度で十分です。ですから、ニンニク栽培は種球を埋めるだけで、後はほとんど手間がかからないので、家庭菜園初心者におすすめです。
ニンニク「ホワイト6片」
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