セロームの古い葉が黄色く枯れて、新しい葉に生え変わるのは、自然なことなので全く問題ないのですが、新しい葉が黄色くなる場合は、セロームの成長を妨げる何らかの原因があるはずです。今回は、セロームの葉が黄色くなる原因ついて紹介します。
セロームの葉が黄色くなる原因
セロームの葉が黄色くなる原因は様々なことが考えられますが、「葉焼け」「根の不調」「ハダニ」が頻度の高い原因として挙げられます。
葉焼け
セロームは、サトイモ科フィロデンドロン属に分類される植物で、フィロデンドロン属の植物の多くは、中南米の熱帯雨林気候区に自生しています。
野生のセロームは、大きな木々に囲まれた環境で生きているので、セロームを栽培する際も、直射日光が当たらない明るい日陰で管理する必要があります。
徐々にセロームを日光に慣らしていけば、濃い緑色の葉で短い茎の引き締まったセロームになるのですが、急に日差しの強い場所にセロームを置いてしまうと、葉焼けを起こして葉が黄色くなることがあります。葉焼けを起こすと、葉が部分的に黄色くなり、やがては色が抜けてしまいます。
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根の不調
根詰まりや根腐れが起こると、株が水分不足になり、それが原因でセロームの葉が黄色くなることがあります。
セロームの根はとても太く成長速度が速いため、定期的に植え替えをしていないと、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。根詰まりを起こした根っこでは、十分な量の水を吸い上げることができないので株が水分不足になります。すると、セロームの下葉から黄色くなって枯れていくことがあります。
また、根腐れを起こした状態でも、根から水分を吸い上げられないので、セロームの葉が黄色くなる原因になります。
冬の時期は休眠期になるので、セロームが多くの水分を必要としていません。この時期に、水を与え過ぎてしまうと、土の中が常に湿った状態になり、根腐れを起こしやすくなるので注意が必要です。
根の不調が起きたセロームは、下葉が黄色くなる他に、生育が鈍り新しい葉が大きくならないといった状態になります。
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ハダニ
ハダニは植物の汁を吸う体長約0.5mmほどの害虫で、ハダニの被害にあった葉の部分は、斑点状に黄色くなるのが特徴です。
ベッドやソファーに潜む、いわゆる家ダニは湿気を好みますが、ハダニは湿気を嫌う傾向があります。ですから、小まめに葉水を行うことがハダニの予防になります。ハダニは葉の裏に潜んでいることが多いので、セロームの葉の表だけではなく、裏側も葉水をしておきましょう。
ハダニを放置しておくと、どんどん繁殖してしまい、ハダニの排泄物を苗床に黒カビが発生することがあります。一度ハダニが付くと、駆除しても何度も現れることがあるので、その場合は殺虫剤を使うと良いでしょう。
ハダニに効く殺虫剤
セローム
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